二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.871 )
日時: 2010/05/30 12:29
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: ボクハキミガキライダヨ?? ダケド、リンエハスキサ。

*+第二百三十一話+*


「遅かったじゃないか」

そう確かに言ったのは、ボコボコにされていたはずの輪廻。
「僕は、君を助けるのだって嫌なんだ。でも、那紅埜は助けなきゃ」
パーカーを深くかぶっているので、誰だかはわからない。

「だっ!!」「ごわっ!!」
輪廻を捕まえていた者達は、全員“輪廻によって”ボコボコにされた。
「あーぁ、口ン中切っちゃったじゃん。輪廻、嫌がるだろうなァ」
さっきの口調はどこに行ったのか。彼女は表情を歪ませた。

「さァて、貴方はどうする…?? じゃーん、今ならねェ」
輪廻は指を折りながら、ニコニコ笑って一つ一つ言っていく。

「いーち、少しボコされて、警察に行く。
  にー、無傷で警察ントコに行く。
 さーん、外で待ってるんだよ、警察はー。
 よーん、ボコボコにされて、誰かに引っ張られて警察ントコに連れて行かれる。
  ごー、………、こ ろ し て あ げ る よ」

最後はニコニコ笑顔のまま。
その笑顔に、寒気を覚えたのは言うまでもない。

「駄目だよ。そんなコトしたら、犯罪者になる」
彼に言われれば、輪廻はブスッとして。
「今更、ねぇ。………、でも、そんなコト出来ないわよね??」
輪廻はニコッと笑うと、相手のネクタイを自分の方に引っ張る。

「アンタ達だって、叩けば何かしら出てくるもの。自分の首、絞めるような真似しないでしょう??」

その瞬間、相手は静かに地面に倒れていく。
「さて、保健室行かないと。彼女の、手当てしなきゃね」
輪廻はニコッと笑う。
向こうからは、警備員が走ってこっちに向かってきていた。











































































彼女は言う、















































































『参ったな…。こういう風にされると、どんな反応して良いか、分からない』



























自分の手を引いていく、那紅埜を見ながら。
































































『無理なのだよ。君たちに、輪廻の悲しみを取るコトは出来ない』















































銀花は悲しそうに、空に向かって呟いた。















































『さぁて、此処が日本ね。ん〜!! 輪廻達は元気かしら??』