二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.881 )
日時: 2010/06/04 19:44
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: カワラナイダロウネ。キット、リンネハズット………。

*+第三百三十三話+*


「まずは、お前のコトを教えろ」

冷たい目線で言うのは、跡部。
「流石、俺様何様跡部様。行き成り、出てきた奴に命令形かよ」
輪廻は呆れ顔で、跡部を見た。

「じゃぁ、説明しようか。輪廻の性格の喜怒哀楽が激しいのかを」






***




「まぁ、輪廻があんな性格になったのは、理由があるんだよ。
 ん〜、何時だったっけな。忘れたけど、輪廻の親達が、何者かによって 殺 さ れ た」

その普通な口ぶりに、周りの人は驚いた。

「何で、お前、そんなに冷静で!!」
岳人の言葉で、朔夜はきょとん。
「続き、話しますよ」
岳人の言葉を思いっ切りスルーし、朔夜は話し始める。

***

そして、それは“強盗目的の殺人”ってのが分かったんです。
まぁ、それだけでも警察にはお手柄だったみたいですよ。

輪廻と唖李栖はある日、警察署に駆け込んだ。
『事件は何時、解決するのか。犯人は何時、捕まるのか』と。
だが、警察は裏で動かされてたらしくて、“ヒント”しか教えなかった。





だけど、それが、輪廻を変えるなんて思ってもみなかったんだ————————………。




『ぼうそ、うぞく…??』
輪廻は驚きながら、目の前の警察を見る。
『あぁ、と言っても、かなり規模のデカイ族、らしいからなぁ。お手上げだ』
後ろの警察官もケラケラ笑っていた。

『……っ!! お前達は、何も出来ないのかっ!!』

輪廻はそう叫ぶと、唖李栖の腕を引っ張って、警察署を後にする。

その後だった。

族達が、次々にやられていったのは。

***

「まさか、それが原因で、輪廻は」
那紅埜は小さい声で、驚きを隠せていない。

「ったく、参っちゃうよな。アイツ、俺の蓋を外しやがって…。面倒な役だぜ」
朔夜は、飴をガギッと音を立てて、食べていく。
「蓋…?? どういうコト??」
鳳が聞けば、朔夜は頬を少し緩めた。

「俺は、感情を持たない代わりに、過去を全て輪廻に背負わせた。
 そして、絶対にもう出て来ないハズだったんだが…。
 テニスの試合で、俺が目覚めたんだ。だから、跡部とも試合をした。
 その時の記憶は、輪廻にないはずだ。有ったら、逆に困る」
朔夜は棒を捨てると、ポケットからまた新しい棒の飴を取り出す。

「さて、問題だ。何故、覚えていられると困る?? ヒントは嫌いなものだ」
ニヤリと気味悪く笑う彼女。
彼女は、先程からこういう笑いしかしていない。
唯一、持っている“感情”

「血、じゃないか」
後ろの方で腕を組んでいた日吉が口を開く。
「大正解だ。これ、景品」
そう言って投げるのは、大きめの飴玉。

「輪廻は血、主に赤が大嫌いで、俺の好きなものは血と赤。
 真反対なのに、アイツに記憶が残っていたらどうなると思う??」
朔夜は真顔になると、レギュラー陣を見る。

「暴走、するやろうな。結果的には」
忍足の言葉に、朔夜はうんともすんとも言わない。
「チッ。そろそろ限界か…。あと少しだ。我慢、しろ」
朔夜は小さく言葉を言うと、口を開いた。

「輪廻は、“幸せ”を望んでない。
 絶対に、幸せは永く続かない、ってのを分かってるから、辛いんだ。
 お前達の近くに居るのが。自分が何者か分かった時のアイツらの反応が。
 だから、」

朔夜はそこで区切ると、全員を見ながら立ち上がる。






















「輪廻に、もう近づくな…!! これは、俺からの警告でもある」











































朔夜はそれを言い残すと、保健室から出て行った。







































幸セハ望マナイヨ。



























        ダッテサ、
























              終ワルノガ、










































                  分カッテルンダモン———————……。