二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.984 )
- 日時: 2010/08/20 22:12
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: さようなら、と見えない昔の自分に向かって言ってみた。
*+第二百六十四話+*
もう、元に戻れないだろうなー。
ってのは、予想ついてた。
だからこそ、辛い。
どうしようもなく、辛かった。
この選択が。
もう、元のようには居られない。
と言うことが。
君は、変わった私を見て悲しむだろうか。
それとも、また変わらない笑顔を向けてくれる??
そんなもの、自分に聞いたってわからないけど。
「今日は、三日月だ…」
ボソッと窓の外を見ながら呟く。
もう、
過去の記憶などなくなってくれれば良いのに。
いっそ、突き放してくれれば良いのに、と思ってもないことを口に出していた。
***
“お前…、何言って”
思わず口に出る。
「そのまんま」
ニヤッと、鏡の少女は笑った。
コイツ、とうとうおかしくなったのか…??
因みに、コイツ(輪廻)は鏡の前に立っている。
自室の、だ。
“お前、その意味分かってんだろうな??”
違う、と言ってくれ。
少しでも、決意が揺らいでくれたら…。
「分かってるよ。分かってるから、言ってるの」
“冗談は止めてくれ”
「冗談じゃない」
真っ直ぐ、輪廻は鏡を見る。
俺に話しかけているからだろう。
“何でだよ”
少しだけ、トーンが落ちた。
「理由は言ったよ。ね、乗るの、乗らないの??」
お前は知ってるだろうか。
昔の罪を、俺が未だに感じているということを。
お前の頼みなら断れない、ってことを。
もし、
知っているのならば、
“お前も悪い奴だなァ…”
クックック、と笑えば、輪廻は眉を寄せた。
“お前の話————————————……
乗ってやる。この俺がな”
ニヤリ、と笑うと、輪廻も頬を緩ませる。
「良かったァ。断られたらどうしようかと思ったよー」
“どうだかな”
そう言ってみても、輪廻は無視。
おい、ぶっとばすぞ。
まぁ、使われるのは癪[シャク]に障るが、お前の言う通りに動いてやろう。
————————私、唖李栖“達”をやった奴らボコボコにしたいの。
————————だから、協力してくれない??
————————私は、もう彼らと関らないようにするからさ。
さァ…。
紅髪を怒らせた。
お前等はもう、 逃 げ ら れ な い 。