二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN 【百合の花の咲く頃に 編】 ( No.5 )
日時: 2010/01/30 15:02
名前: 粉雪百合 (ID: LmekyLqy)

   二話
    『はじまり 2』


山「・・・雪柳?」

 ユキヤナギ。その単語には聞き覚えがあった

 そう、玲の名字だ

 とても、乱暴な戸の開け方をしたとは思えない調子で、百合という少女は
口を開いた

百「えっと、先生?ここ、あに・・・姉も来ていたんですよね?一ヶ月前ぐらいに」

先「あ?あぁ、そうだ。」

百「じゃあ、その説明も入れたほうがいいですよね?」

先「そうだな。」

 ふわっ と玲の時と同じように、百合は微笑むとこう言った

百「え・・・私は、雪柳 玲の双子の妹で、昨日までアメリカで療養していましたが
  今日から宜しくお願いします^^」

 ざわっ とざわめきが一気に広がる
 どこについての反応かはそれぞれだったが、ツナ達としては双子の部分だった

ツ「あ、あの玲が双子!?」

獄「た、確かに 瓜二つだけど・・・!??」

山「でも、玲、一言も 双子だなんて・・・」

    ガタン

 隣でイスを乱暴に引く音がして、ツナは振り返る
 すると、そこには百合の姿が

百「宜しくお願いしますね^^」

 なんだか、波乱の予感がする


**********************************


百「えっと、あなたがボンゴレ十代目さんですよね?兄・・・ですね。
  兄から、話しは聞いています^^」

 相変わらず 百合は丁寧語のままで喋る

ツ「え?なに!?また何か、俺、関係してたりとか!?」

百「だ、大丈夫ですよ。今回は刺客とかじゃないですから」

 そう言って百合は ビシィ と親指を立てる
 行動と口調のキャラが一致していないのにだんだん慣れつつあった

百(そう。刺客じゃ無いんです。護衛なのに、変わりはないですが)

 気づかれないように、百合は思う
 自分に定められた使命は、そのままツナの護衛

 ただし

 敵が敵の為、ツナに気づかれてはならない
 相手は、自分と同じ能力者
 決して表に出してはいけない者

 もちろん、自分たち 家族も含めて

百(・・・玲にも、バレない方がいいかもしれませんね)

 彼は黙っていないだろうから

山「・・・?百合、どうした?」

百「何でもないですよ?」

 ニコ と百合はあわてていのを隠して笑う
 愛想笑いは作り慣れていた

ツ「・・・」

 ただし、ごまかせない人もいた

ツ「・・・やっぱり、双子なんだね」

百「?」

ツ「玲の、愛想笑いと同じだよ?」

百「!?」

 僅かに動揺する百合にツナは笑いかけた

ツ「なんて。ほんとは、俺の愛想笑いと似てたから」

 え? と百合はツナの顔を見る

百「・・・です」

ツ「?」

百「ずるいですよ!そんなの!!」

 アハハ と百合は楽しそうに笑う

 本当の笑顔になった百合に、つられてツナ達も声を上げて笑った


 楽しそうな声が、夕焼け空に響く




 これが はじまり
 これから始まる、本当の戦いの