二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN 【百合の花の咲く頃に 編】 ( No.6 )
日時: 2010/01/30 16:18
名前: 粉雪百合 (ID: LmekyLqy)

   三話
    『鎌響 〜クリス〜』


 全く。タイミングぐらい考えて来て欲しい

 いきなり、最初の暗殺者が来たのは、その下校途中だった
 まだ、ツナも獄寺も山本も気づく気配がしない

百(・・・はぁ、仕方ないですね・・・。よし)

百「あ、あの、ツナさん。私、学校に忘れ物したみたいなんですが・・・」

ツ「え?今から戻って間に合う?」

百「間に合いますよ!私も兄と同じですから^^」

ツ「?・・・あ、アレ!?」

百「はい。テレポートです。これだけは、兄より私の方が優秀ですからね☆」

 そう言って百合は駆け出す
 辺りには誰もいないので、楽に飛べる

    シュッ

 ただし、行き先は学校でなく後方へ500mほど

?「 —— ッ!?」

百「わざわざ人目の少ないところを選んで下さってありがとう御座います^^」

 目の前の男は、バイクのヘルメットごしに私をにらみつけた

百(ま、当然ですね。まだ、ガキにしか見えてないんでしょうから)

 だが、その分 百合は手加減しない

百「えっと、とりあえず、名前教えてもらえます?」

?「・・・はぁ?・・・どうして教えなきゃ —— 


百「剣士。振響音無流の。」

?「?」

百「剣士としての礼儀ですよ。あ、私は、雪柳 百合です。 今は ——



         ビルヴィスのボスですが」

?「・・・!?・・・・・クリス。俺は『業火のクリス』だ」

 僅かに動揺したようだった殺し屋は、体制を整えつつ答えた

 ピリピリと肌に感じる雰囲気に、百合は能力が発動すると直感した
 そのとたん、炎が舞う

百「・・・っ!」

 地を蹴ると同時、能力を飛ばす

 自分の体と、離れた自分の剣に対して


百「振響音無流、第一型、




                 鎌響!!」

 ビシビシビシッ と太刀筋だけがクリスを襲った

 全て峰打ちながら、気絶させるには十分すぎる力

    ドッ

 勝敗など、火を見るより明らかだった