二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: RUCKY☆彡【REBORN!】 ( No.226 )
日時: 2010/03/26 15:21
名前: 璃亜 (ID: hF19FRKd)

*標的28*【未歩vsツナ】

—皆が周りで戦いをしているにもかかわらず

 それを冷めた目で見つめる未歩。

君は…そんなヒトではなかったはずだろう?

もっと…

本当の君は…未歩は…

餓鬼で、いじっぱりで、素直じゃなくて…(貶してるw

何より






















無邪気な笑顔が似会う心優しいヒトだった。

どうすれば…ココまで変わることができるのだろうか?

答えの見つかるはずのない疑問を
何度も何度も

俺は自分の中で問い続けていた…。

***

数分たった今でも、操られたように
光のない目をしている未歩。

本当に…君はどこへ行ってしまったの?

どうすれば戻ってきてくれるのだろうか??


と、その時。やっと未歩は口を開いてくれた。

「あーあ、何か皆役に立たないなぁ…。
 ま、邪魔する者たちを消してくれるだけありがたいけどね」

でも、それは冷たくゾッとするようなものだった。

「ツナの守護者クン達は皆やられちゃってるみたいだねぇ?さぁ…君はどうするの??」

「どうするって…お前を倒すしか…」

言いかけて、止まる言葉。

“未歩を倒す”?ふざけるな、そんなこと誰ができる?

何か方法を探さないと…

「何?倒さないの??じゃあ私が…先にツナを倒してあげる♪」

『シャッ』

俺の前から姿を消した未歩。

『ドガッ』

「何で避けなかったの?
 さっきのは超直感で避けられたはずでしょ?

 舐めてるね…」

次々に攻撃を仕掛けてくる未歩。

手出しができない俺は、ただ…やられていることしかできなかった。

「そんなに舐めてると…死ぬよ?」

くそ…骸がいればもしかしたら上手くいくはずなのに…

そう、ツナは既にある考えを見つけていた。
クロームがいればそれが実行できる。たとえ、

自分が一時犠牲になったとしても。

と、そこで

「"十代目!!来ましたよ!!!これからどうするんですか!?"」

こそこそと、未歩に気付かれないよう話す隼人。

「"皆はどうした?"」

「"クロームとランボ以外は無事です!!
 雲雀達もなんとか戦闘をやめさせることができました!!"」

「!!」

隼人…俺の考えに気付いて…

自分の考えが隼人に初めて通じたことが単純に俺は嬉しかった。

「"よし…じゃあ隼人、骸を連れてきて"」

「"クロームですか!?あいつは今…"」

「"大丈夫。今起きたって蛍から聞いたんだ。"」

「"何時の間に…;"」

「"じゃあ、耳貸してくれ。"」

「"え?でも未歩が…"」

「大丈夫だから(ニッ」

「?」

『ドゴォッ』

一瞬の隙を突いて未歩に攻撃したツナ。

少しの時間なら話してもばれはしないだろう。

「さすが十代目!!」

「で…このことなんだけどゴニョゴニョ」

「!!ですが十代目…」

ツナからの伝言を聞いて動揺する獄寺。
しかし…

その後の“お願いだ”とでも言うようなツナの苦しい笑いを見せられ

涙をこらえながら承諾した…

「分かりました!!いってきます!!お気をつけてください!!!」

ダッと走り出し行ってしまった獄寺。

「ゴメン…無理かも」

ポソッと呟いたツナ。

それが聞こえしまったのかさっきの攻撃から戻ってきた未歩。

「何が無理なの?さっき何か獄寺と話してたでしょ。」

黙ったままのツナにイライラしたのか…

「もーどうでもいいや。

 これで決めるからね??」

未歩がそう言ったと同時に獄寺がクロームを連れてきた。

「十代目!!」

事情を獄寺から聞いたクロームは不安げな顔だった。

「ボス…」

『ドォォォォォオォオォォォォォォォ…』

激しい煙が…あたり一面を覆った。
晴れた煙から見えてきたのは…

倒れたツナ。

「やっと…邪魔者はいなくなったわ…

 これでやっと…憎き父を殺すことができる!!!」

ツナがいなくなり…未歩を止められるものは一切いなくなってしまった。

狂ってしまったしまった未歩…

これをツナ以外の誰もどうすることもできず。

ただただ。狂ってしまった未歩を見つめているだけだった…。

そして、とうとう未歩が我父の前に姿を現した。

「お父さん…死んでね?」

がくがくと震える未歩の実の父。

そしてナイフを——————————父のお腹に刺してしまった…

はずだった。