二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: RUCKY☆彡【REBORN!】 ( No.267 )
日時: 2010/03/30 17:46
名前: 璃亜 (ID: hF19FRKd)

*標的36*【過去形の言葉】

『キーンコーン…』

そのまま終わってしまった授業。

「おい…っ未歩!?」

山本、肩を掴まれた。でも

「放してっ…!!」

それを酷く振りはらってしまう自分。

ごめん…ごめんね山本。本当のことを言いたいんだけど…

言ってはいけないんだ。

その日は、体調が悪いと言って早退した。

***

「ただいま…」

「あら、どうしたの?早いんじゃない??」

お母さんが言う。
でも私は適当に理由をつけて自分の部屋へと足を運んだ。

『ガチャッ』『ボフッ』

部屋に入るなり、ベットに飛び込んだ。
辛い時はこうする、それが私の癖。

この気持ちは誰かに話すこともできない。
相談することもできない。

話してはいけないから。

「どうしてあの時ツナは私を好きなんて言ったの?」

どうして…

きっとその時も京子ちゃんのこと気になってたんじゃないの?

嘘だったんじゃないの?

今更、見つけることのできない答え。

それでも、考えられずにはいられなかった。

でも、すぐに思い出した。あの時代の…

“ツナの最後の言葉”。

「!!」

そういえば…あの時。

あえてツナは好き“だった”って過去形の言葉だったっけ。

そうだよ…ツナはこれを分かってたんだよ。
私も、最後に理解してたじゃない。

馬鹿だな…いまさら思いだすなんて…

ほんと…バカだよ。

「う…っ」

泣きそう…今なら良いよね?

「ひ…っぅ…っうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん…」

その日は、思いっきり泣いた。

いつの間にか寝ているのを忘れて。

その日は散々だったけど、でもこの日の後に…すごくいいことが待っていたんだ—。