二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: RUCKY☆彡【REBORN!】おっ!sリク完成!! ( No.365 )
日時: 2010/08/20 11:12
名前: 璃亜 (ID: 7TIkZQxU)

【好きだった、でもそれは過去形で】

君は今、









どこにいるの?

***

「もぅ…高校生か……」

ひらひらと私の通学路を舞う、桜の花びら。

そう、今日は高校の入学式。

周りがドキドキと胸を高鳴らせて歩いている中、
1人、とぼとぼと寂しく歩く私、八柳 侑香。

なぜなら_______今日帰ってくるはずの彼がいないから。

彼とは、獄寺隼人のこと。

2年前…私達がまだ中学生の頃、突然転校することになってしまった彼は
私の幼馴染みであり彼氏でもあった。

あまりの哀しさに心が折れてしまいそうになった私だが、
彼が最後に言った言葉

『俺はお前忘れたりしない、絶対戻ってくるから。俺が好きなのはお前だけだからな……ッ///』

顔を真っ赤にしてそう言って、行っちゃった。

今でも…その言葉を信じて待ってる…。

けど

もうさすがに限界。


すると、私の横をある1組のカップルが通り過ぎた。

いいなぁ…なんて思いながらちらっと横目で見ると…

「は、や……と?」

それは紛れもなく隼人の姿。
横にいるのは小さくて可愛い女の子。

「!!……っ侑香………」

なんで?最後に言ったあの言葉は??

疑問が頭の中で繰り返す…

何で?その隣にいるのは私じゃなくてその子なの?

何で…何も言わないの?

何で… 否定しないの?

「どうしたんですか?獄寺さん。
 …って!!侑香ちゃんじゃないですか!!お久しぶりです!!!」

隣にいたその子__三浦ハルちゃんが言う。
ハルちゃんとは…中学校が一緒だったんだけど…

「あのな…侑香…」

やっと口を開く隼人。

その口から出る言葉はきっと———

「ごめん。ハル。2人にしてくれるか…?」

ハルちゃんが了解し、私と獄寺になった。
正確には…他の人もいるんだけど;

「その…「ねぇ………」

隼人の言葉を遮る。

もう、


止まらない。

「ねぇ…前、隼人、俺が好きなのは私だけだって言ってくれたよね?」

「ああ…」

「じゃあ何で、ハルちゃんと一緒にいるの…?」

「………あ「私の嫌いになった?」

「ち…ちがっ……ただ、今は…」

言葉に詰まる隼人。

そんな隼人を私はじっと見つめる。

「嫌いじゃねぇ…でも、好き…でもねぇ。」

「!!………ッ」

「ホント好きだったんだ。でもそれは“だった”。
 過去系何だよ…。」

もう…いいよ。

でも隼人は、私に追い打ちをかけるように言った。

「今はもう、ハルが好きなんだ…大切な…人なんだ。」





ズキ…ンッ





確かに、心が壊れる音を聞いた。

もう…終わったね。

「分かった…じゃあ、バイバイ…」

別れを告げ、その場から去る私。

人の気持ちは…こんなにも簡単に変わってしまうものなんだね。

“好きだった、でもそれは過去形で”
(もう)(二度と)
(恋なんてしない)

————————————————

+。*アトガキ+。*

意味不明。

てか暗っ