二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】闇と、 ( No.14 )
日時: 2010/02/06 21:23
名前: 璃亞 ◆CqIRXYkxeA (ID: xAPqAgFX)

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白目を向いて倒れた男、銀時。
その理由は顔面に皿が当たった所為だろう、顔の周りに白い欠片が散らばっている。

「銀さん、何か言ったかしら??」
笑顔だが、頬の下に怒りマークのついた表情だった。

「イエ、何でも有りません。ホントスイマセンでした」
微かに意識のあった銀時がか細い声で言った

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「っで、何其の子??」
意識がハッキリと戻った銀時が、目の前に居るダークマターを美味しそうに食べている少女……陽空を指差しながら聞いた。

「『陽空ちゃん』。昨日お店の前で倒れていたのよ。
 家を聞いても『そんなの無い』の一点張り、放って置く訳にも行かないって事で私が預かったの」
お妙が陽空について簡潔に説明した。

「……其れより、銀さん何でうちに??何か御用だったのかしら??」
「そうですよ、銀さん。今日は僕、万事屋の仕事は休むって言いましたよね??」
「あ〜……るっせぇなぁ〜……、たまには定休日なんだよ」
銀時が気だるそうに言った。そもそも、仕事なんて来ないんだ。
町をぶらぶらしてても余り関係ないだろう……。

「……万事屋??」
聞き覚えの無い言葉に陽空は興味を抱いた。

「『何でも屋』って事だよ。まぁ仕事なんて全然無いけどね」
「そうアルヨ。其の所為で金が減る一方で全然給料貰って無いネ」
新八・神楽共々仕事の愚痴をさり気無く零した。

「……何でもやってくれるのか??」
陽空が店主なのであろう男……銀時を鋭い目で見ながら聞く。

「あぁ??まぁな、金さえ払ってくれるならな……ってうお!?」
銀時がまたよろける。
如何動いたのか疑問だが、陽空が銀時の上に馬乗りになって、銀時の胸倉を掴んでいた。

「何でもやるんだな……?」
さっきとはまた違う鋭い冷たい目で銀時を睨みながら普段の声より低い声で聞いた。
銀時は急なことに驚き少し怯んで居るようだ。
「あ、あぁ……一応何でもやるよ、金払ってくれるなら……」
「金なら幾らでも払う!!!俺を匿え!!」

「「「え?」」」

陽空の驚きの発言に一同は間抜けな声をあげた。