二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】闇と、 ( No.15 )
日時: 2010/02/06 23:20
名前: 璃亞 ◆CqIRXYkxeA (ID: xAPqAgFX)

-05
****

陽空の言葉に一同は言葉を失った。

「ひ、陽空ちゃん??ちょっと、どういう意味??」
「……、言った意味のまんまだよ??お妙さん。俺は匿って貰いたいんだ」
銀時の胸倉を掴んだ手を放し、立ち上がりながら陽空は言った。

「……俺は追われているんだ。行く当てが無い、だから匿って貰いたいんだ」
その一言は更に場の空気を凍りつかせた。

「……理由は?」
銀時が陽空に聞く。
「……ただ、追われているとだけ……。今は其れしか言えない。
 匿ってくれるのか??如何なんだ??」
「…………」

正直銀時は迷った。
『金は幾らでも払う』そう言われれば溜まっている家賃の為にも引き受けた方がいいだろう。
……だけど、『匿って欲しい』という依頼。
如何見ても陽空という少女に関わることは面倒ごとに巻き込まれるに違いない。

「任せるネ!!!私たちがお前を守ってやるアルヨ!!」
悩んでいる銀時を無視して神楽が沈黙を破って言った。

「は??な、何言ってるんだ、神楽!?」
「五月蝿いネ。金幾らでも払ってくれるアルヨ??溜まった家賃プラス、私の給料払うヨロシ」
文句を言う銀時に冷ややかな目を向けながら神楽が愚痴を零す。
その言葉に銀時は肩を落とした。
どんな文句を言ってももう神楽には通用に無いだろう。
それどころか、余り言い過ぎると武力で脅される、諦めるのが先決だろう。

「……ったく、わーったよ。その代り、依頼料以外にもお前には万事屋の家事全般をやって貰うからな」
「…………わかった」


*三終わり*