二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】闇と、 ( No.24 )
- 日時: 2010/02/24 17:42
- 名前: 璃亞 ◆CqIRXYkxeA (ID: 21pxq.RV)
-03
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「嫌なことを思い出した」
陽空が突然苦情でも言うように行った。
「……はぁ、夜はやはり冷えるな。そろそろ寝かさせて貰うか……、じゃぁな」
銀時の後ろを通って、万事屋の中へ姿を消した。
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次の日の朝、雲一つ無い快晴だった。
そんな晴れた日、陽空はお妙に呼ばれた。
「あら??陽空ちゃん!!早かったじゃない!!」
インターフォンを押そうと伸ばした手が止まった。
声の方を向きかえると、お妙がスーパーの袋を持ってた。
「今日は、陽空ちゃんにお願い事があって……」
困った表情を上目遣いで言って来る。
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「お、お妙……さん??何……この格好??」
連れて来られて、腕を引っ張られ部屋に入れられた。
その瞬間、お妙の目がキラリと光った。
それは、一瞬の出来事だった。
お妙が急に飛び掛ってきて、驚いた拍子に目を瞑ってしまった。
目を開けて鏡の前に映った自分の姿を凝視してしまった。
陽空の姿は……——、
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「いやー、お妙ちゃん!!助かるよ!!何??この可愛い子??」
夜の街、ネオンで飾られた店。
そこは以前お妙に出会った店だった。
お妙とその隣に立っている娘を見ながら店長が言う。
「この間、お店の前で女の子が倒れていたでしょう??其の子ですよ、店長」
着飾った笑顔で店長に話すお妙。
お妙の隣に立って、怪訝そうな顔でお妙と店長を交互に見つめている、
その娘とは陽空のことだった。
————実は……、
『お店の子が風邪で休んで、人手が足りない』とのこと。
それで、身近に居た陽空を代理に使うことにしたらしい。
女物の着物を着、髪を横に一つに括られ、「やれやれ」と言いたそうな顔で居る。
正直なところさっさと自分の服に着替えて家(?)に帰りたいと思っているところだった。
しかし、だ。
命の恩人と言って等しいお妙からの頼みだから断るわけにも行かない。
取り合えず今日一日だけという約束で仕事を手伝うことにしたという……。