二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 鋼の錬金術師×銀魂 ( No.35 )
日時: 2010/04/09 19:33
名前: 刹薇 ◆codxyvWiaY (ID: cTS7JEeA)

上げます!




第一話 邪教の街(1)
『この地上に生ける神の子らよ。祈り、信じよ。されば救われん』
「ラジオで宗教放送?」
「されば救われん,て、何じゃこりゃ?」
「てか、早く食えよ。おっせーんだよお前は」
「そろそろ食い終わるから」
「兄さん,急いで食べたら、のどにつかえるよ」
「……あんたら,大道芸人かなんかかい?」
ぶはっという何かを吹いた音と,ゴン,という何かと何かがぶつかった様な音がした。
「あのな、おっちゃん、オレ達の何処が大道芸人なんだよ!」
此処はアメストリス国,東方にある,リオールと言う街。此処では,最近、『レト教』と言う宗教が在ると言う。
そして、この会話をしているのは、リオールの飲食店。といっても、大きなものではなく,小さいバーの様なものだ。
「どこがって,そうとしか……」店の店主が言う。
「ごっそさん。行くぞ,アル、ウィンリ」
金髪金眼の少年が言う。それに続き、金髪碧眼の少年(?)と大きな鎧が立ち上がる。鎧が立ち上がった時,バーの看板の下に在る出っ張った所に頭をぶつけ,その拍子にそこに在ったラジオが落ちて壊れた。宗教放送はそのラジオから聞こえていたようだった。
「あー!!!ちょっとお客さん,何してんの!?だいたいそんなカッコで歩いてるから……」店の店主(?)が言う。
「わりいわりい。直すから」金髪の小年が言う。
「直すって……」
「まあ,見てなって」金髪碧眼の少年(?)が言う。
そんなやり取りをしているときに,鎧は散らばったラジオの残骸を一ヵ所に集め,その周りに白いチョークで何か書いている。それが書き終わり、「それじゃ,いっきまーす」と残骸の真上に手をかざした。するとバチィッと言う音と火花のようなものと,煙が周りに広がった。
煙が晴れた時、白いチョークで書かれたものの真ん中には,元通りになっているラジオが在った。音も聞こえている。
「驚いた……。あんたら,奇跡の技が使えるのかい?」店主がそういった。
「奇跡の技じゃなくて錬金術!エルリック兄弟って聞いた事ね?」



2に続く!