PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀翼の錬金術師~鋼の錬金術師×銀魂~ ( No.59 )
- 日時: 2011/03/16 15:14
- 名前: 桜龍 ◆spVxVDx85g (ID: ZlHu.kjO)
第三話 禁忌を犯す者(2)
「こっちか」とエドが部屋にあったもうひとつの扉を開けた。
「てかさぁ、何でいつも気づかないんだよ。ホントうざいんだけど」ウィンリは忘れられていた恨みをぶつぶつとつぶやいている。
ウィンリのあの特技は幼いころからで,いつも、気づかなかった時,あとで「ふざけんな」などと言われ,「あーハイハイ」と流すと殴られる、というよりボコられる。それがウィンリの欠点である。ちなみにボコられるのはエドだけ。
「ウィンリ…その方がケンカの時有利だと思うよ?」アルがたしなめる。
「そーそー」エドが適当に相づちを打つ。
エドがウィンリに殴られたのは言うまでもない。
「…2人とも,早くしようよ」アルが困ったように言い、そこでやっと部屋に入った。
部屋には、演説用と思われる小さいステージのみ。床は石畳だ。
「わが神聖なる教団へようこそ。私に何か用かな?」小さなステージにはコーネロが立っていた。
「ああ。ぜひともお聞きしたいんでね。賢者の石を使って人をだます方法とか」
賢者の石は、赤きティンクトゥラ、天上の石、大エリクシルなど、たくさんの名前を持つ赤い石で、賢者の石があれば,錬金術師でない者も錬金術が使えるようになり、錬金術師は等価交換と言う法則を無視した錬成ができる、と言われている伝説の中の石。実在するのかも分からないその伝説上の石を探し求め,ウィンリ、エド、アルの三人は四年間、旅を続けてきた。
あるものを取り戻すためにー。
PR