二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン*—サッカーと君—* ( No.2 )
- 日時: 2010/02/07 20:16
- 名前: らむね* (ID: T2uN9H3j)
幼なじみ
———時は戻り、あたし達が6歳の頃。
「しろぉくん!あつやくん!あそぼー」
あたしは砂浜で遊ぶ2人に声を掛けた。
その名は、
"吹雪 士郎"
"吹雪 敦也"
あたしの親友。
「うん、あそぼう。まりんちゃん」
優しく微笑んだのは、士郎くん。
「し、しかたねぇな。あそんでやる」
偉そうに言ったのは、敦也くん。
2人は兄弟だけど性格が全然違うんだ。
「あたしたち、ずーっといっしょだよねぇ?」
あたしは幼いながらに尋ねた。
約束をしてみたかったんだ。
すると2人は顔を見合わせて笑った。
「あたりまえだよ!ずっといっしょね」
「ばーか、いっしょにきまってるだろ」
士郎くんと敦也くんはあたしの手を握った。
まだまだ小さくて、でも温かい手だった。
− −
————ピピピピッ
「んー・・・」
目覚ましが鳴り響く。
あたしは目を擦りながら【OFF】ボタンを押した。
そして勢いよくベッドから飛び降りた。
——またあの夢見ちゃった・・・。
心の中であたしは呟いた。
そしてハンガーに掛かっている制服を手に取り、スカートを折って履いた。
「よしっ完璧☆」
・・・髪以外は。
髪の毛がとりあえず・・・ヤバい!
跳ねまくりだし、寝癖が酷すぎる。
あたしは急いで一階に降り、洗面所で髪を濡らした。
———シャー・・・
「姉ちゃん・・・」
後ろから声が聞こえた。
声の主は6歳の妹、椛(もみじ)だった。
寝ぼけているのか、片手に毛布を持って目を擦っている。
まだ可愛い時期だ。
・・・ってそんな呑気なこと言ってる場合じゃない!
あたしは髪を急いで乾かし、玄関へ向かった。
「行って来ます!」
あたしが靴を履きながら言うと、お母さんが駆け寄ってきた。
「あんたご飯は?!食べていかないの?」
お母さんが怒っているようだが、こっちも急いでるんだ。
「ごめん!遅刻しちゃうから行くね!!」
あたしは家を飛び出した。