二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂〜女隊員OK!?〜 ( No.21 )
- 日時: 2010/02/08 20:52
- 名前: 芽留 (ID: PAeJS2fQ)
3話目GOGO☆
真選組に連れていかれた友里音は3日丸々起きなかった。その間に記憶を消す薬であの森での記憶を抹消した。寝ている間中、友里音は夢を見ていた。
『ここは・・・?』
見たことある。ここは、現実。
『みんな。なんで?』
わからなかった。
『なんで?なんでみんな—泣いてるの?』
仲の良かった友達、先生、両親、祖父母—。みんなのすすり泣く声—。
「なんでっ・・・!!友里音が・・・!!」
『何・・・言ってるの?オレが何かしたの・・・?』
「みんな・・・どうしたの?」
そう言っても誰も聞いてない。聞こえてない。
友里音は恐ろしくて思わず自分の肩を抱いた。はずだった。
『えっ・・・!!』
泣きたくなった。
『自分が透けている・・・?自分に触れない・・・?』
「皆さん・・・今日は友里音のお葬式に来てくださって、ありがとうございます・・・。」
祖父が力のない声で言った。
「死・・・ん、だ・・・!?オレ、が・・・?」
『どっきり・・・?でも、そんなことでこんなに集まんないよね・・・』
とうとう座り込んでしまった。声にならない声で叫んだ。
とつぜん真っ暗になった。
「!?」
暗闇の中で光りが一筋もれている。その光からまるい球体のものができていった。
「眞木原友里音。」
『・・・!?』
球体は言葉を発した。
「眞木原友里音。」
「・・・な、なに・・・?」
再び名を呼ばれ、返事をした。
「驚かせてしまいましたね・・・。眞木原友里音。あなたは、現実の世界では、死にました。」
「・・・!!」
「さっきのを見てわかったでしょう。」
「なんで、オレは死んだの?」
「貴方が望んだ結果です。」
「オレが自らの死を望んだ?」
「そうです。」
「そんなこと」
「しかし、貴方は一つだけ望みました。」
「・・?」
「正確には貴方は自分自身の消滅を望んだのではありません。ここではない、別の世界で生きたいと望んだだけです。」
「・・・二次元?」
「そうです。遊びではなく、貴方は本気でそれを望んだ。」
「そうだけど、それと現実でのオレの死とは関係ないんじゃ—」
「・・・どちらも両方手に入れるなんて、強欲だと思いません?」
「じゃあ、二次元で生きるってことは現実では死ぬってことを意味するの?」
「はい。さすがにIQ200の天才は精神も強いですね。」
「・・・べつに現実に未練があったわけでもないし。」
「そうですか。今からでも現実で生きるか二次元で生きるか選択できます。どうしますか?現実で再び生きていきますか?」
「まさか。」
「ふふ。わかりました。では貴方は現実での地位も財産も何もかも捨てる覚悟はお有りですか?」
「ああ。もう現実での話はいい。二次元でのことを説明しな。」
「はい。貴方は今12歳ですので、年齢はそのままです。見た目もです。名前は変えてもそのままでも大丈夫です。周りの人は貴方の運次第ですね。」
「そ。わかった。」
「現実での貴方は死にました。しかし、貴方は二次元の世界では生きています。決して悔やむことのないようにしてくださいね。」
「もちろん」
「—私は貴方を見守っています。頑張ってください。」
「ありがと。」
友里音は目覚めた。しかし目は開けなかった。
いったん終了!!