二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 トリップ少女日記。【キャラ募集中】 ( No.115 )
日時: 2010/03/28 11:06
名前: 真鶴 (ID: A9wxTbZM)

月狼吸血鬼編

 第九章、戦闘

「友里音ェェェッ!!目ェ覚ませ!!」
「はははっ、何言ってんだよ!目覚ませとか…ギンギンに覚めてるから!」
刀と刀が交差する。その上から槍の刃が降ってくる。
「っだあぁぁぁぁ!!!」
葵の怒鳴り声と共に。
友里音は一瞬ハッとした顔をする。
(しめた!)
葵がそう笑った時だった。友里音がしてやったり、という顔で足を振り上げた。
「がぐっ!!」
壁に葵が激突して、唄が歩み寄る。
「大丈夫ですか?」
「ま、まだまだだよ…」
その時皆は気付いてなかった。上に高杉と、けゐによく似た少年がいた事を。
「けゐ…何、やってるのかな?」
「さぁな…、今の俺にはわかんねー事だ。」
そう高杉が青空を遠い目で見た。その時。
「あ、あれ…!」
少年が詩織と葵を指差した。
「なんで…?」
「…そろそろ行くぞ」
「う、うん」
そして、二人は行ってしまった。
それを、けゐは見ていた。
ちらっとだが、弟のウミがいるかと思った。
だが、今はそんな事をしている暇は無い、とけゐは思い、走り出した。
沖田が刀を投げた。
「使え、時月ィ。」
「上等です!」
全員血だらけになるまで戦った。
友里音には傷を最小限につけないようにした。
いや、付けられなかった、と言ったほうがあてはまるだろう。
逆に、友里音は容赦なく攻撃をした。
途中で倒れる人もいた。だが、何度も立ち上がり、戦った。
それを繰り返し、10分は経った頃。
武器は折られ、ひどい状態だと足に刀が刺さっている。
全員、ほぼ全滅状態だった。
「なんだ、こんなもんか?つまんねーな…」
そう言って、友里音は足元に落ちてる鉄パイプを振り上げた。
その時だった。
「まだでさァ…」
「やれるに決まってんだろーが…」
刀を支えの代わりに使い、次々と立ち上がった。
「こんなんじゃ、やだし。」
「…まだかよ。まぁ、いいか…」
そう友里音は言って鉄パイプをがらんと落とした。
そのかわり、また刀を持って。
  —第九章、終了—