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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【D灰】Betrayal of...?≪裏・愛≫ ( No.11 )
- 日時: 2010/02/12 22:37
- 名前: 芽子 ◆rbFb2e5rbM (ID: yCPJRH6h)
「…そういえば、フィースと神田は? そろそろ終わってる筈なんですけど」
コムイの命令で、神田はフィースの案内を任されていた。
またなんであの二人を、とアレンは思ったが、どうやら神田の“そういう”面をしっかりさせる為…、
だという。
「あの二人、大丈夫かな…ッ!!!?」
ドォ…ン!!!!
アレンが言い終えたとき、ドスン、と建物全体が揺れた。同時に、破壊的な爆音もする。
誰かが侵入したのか、もしや───…
「…ふざけンじゃねェぞ!」
その神田の声が確信となった。
アレンとベティは、その声と音がした方へと駆けた。
「──…ッ痛ェ…」
そこには、怒りオーラを爆発させながら歩き去っていく神田の後姿と、頑丈な筈の壁にめり込む
フィースの姿だった。
「…フィーちゃん大丈夫?」
新入りのフィースの力では、神田に圧倒されていたよう。神田も手加減というものを知らない。
ベティはめり込んでいたフィースの体を外し、アレンは砂を掃う。
「…悪いな、ベティ、とアレン・ウォーカー」
「…僕の名前、知って…?」
アレン疑問な表情を浮かべながらもスッと手を差し出し、フィースを起こしてやる。
先ほどベティにああいわれた手前、乱雑にはできない。
「ああ。俺とお前は…同じように、なっているから」
「?」
強く俯きながら言うフィースに、アレンは顔で聞き返すと、フィースは、アレンの左眼の辺りを
スッと指差す。
「なんだって、俺も呪われてるからね」
そう。
フィースは、呪われていた。
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