二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】Betrayal of...?≪裏・愛≫ ( No.12 )
日時: 2010/02/12 23:45
名前: 芽子 ◆rbFb2e5rbM (ID: yCPJRH6h)




アレンは、これでもか、って程に目を見開く。口もポカン、と開放させる。
──、まさか自分みたく呪われた人間がいたなんて。




「…呪…ッ…?」


「証拠。あるよ」



フィースは冷静にそう言いながら、首に巻いていた包帯を取ってみせた。
そこには、自分と同じような、AKUMAのペンタクル。…が、赤々と滲んでいた。
そこから、斬られたような跡。

アレンの心臓が、ドクンと波打つ。


先ほどベティに言われたことの意味が理解できてきた。




「だから俺、あの室長にアンタの事聞いたとき、頭から離れなかったんだよね」



失望した笑みで淡々と、そう話す。
アレンは、大切なものをAKUMAという残酷で、恐ろしくて、残酷なものにしてしまったという
絶望的な気持ちを知っている。

──だからこそ。





「歩くんです」





僕等は、進まなきゃならない。




「…そうでなくも、ないな」





そのことが、このフィースという少年のような青年に、伝わったのだろうか───…



物語はまだ、始まったばかり。