二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.Gray-man —闇黒ノ狂想曲— ( No.2 )
日時: 2010/02/11 16:44
名前: ねお汰 ◆YcQtyPgSFA (ID: p6UfInFP)

 
 「ア〜リス!元気してた?」

黒の教団総本部。室長のコムイ・リーがニコニコしながら話し掛けてきた。


「・・・」


「んっも〜!神田くんに似て無口なんだから!」


「・・・あんな奴嫌いだ。」


「え?神田くん嫌いなのかい?」


覗き込む視線をものともしない。


「あぁ。 嫌いだ。」


「あいにくだな。俺も嫌いだ。」


不意に後ろから声がした。


長い黒髪を高い位置でヒトツに縛った

スタイル抜群な青年の


無愛想な顔がこちらを向いていた。


「・・コムイ。俺はこいつと任務なのか?」


あきらか嫌そうだ。


「仲間との信頼を築きなさい!まったく!」


「・・・足手まとい」


ボソっと口にした。


これは決して神田へ言った訳ではない。



自分へ言ったのだ。



この言葉は以前神田に言われた一言であった。



「わかりました。ユウと任務してきます。ユウと。」



「おい。テメェ俺のファーストネームで呼ぶんじゃねえ」
 



「誰がどう呼ぼうが勝手でしょ。



ユウだって白髪の少年を“もやし”と呼んでいるじゃない。」



「・・・・っち」



神田は視線をそらして、本棚に背中を預けた。


そして、コムイからの説明は始った。





つづく