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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man —闇黒ノ狂想曲— ( No.6 )
- 日時: 2010/02/12 23:41
- 名前: ねお汰 ◆YcQtyPgSFA (ID: p6UfInFP)
列車に揺られながらわたしたちは
ベルマーレ村を目指した。
神田は一言も喋らずにずっと外ばかり見ていた。
わたしはひたすらコムイから受け取った試料を読んでいた。
日は傾き始め、月がうっすらと空に見えてきた。
ベルマーレ村へは、駅から徒歩2時間程度らしい。
・・・・間に合うのかな?
カタン——。
カタン——。
変わらぬリズムで列車は進む。
ふと団服のポケットに何かあることに気がついた。
カサカサと取り出した。
紙切れだったが一言「気をつけて」そう書いてあった。
この字は、コムイだろう。
何に気をつけてなのかな?
AKUMA?AKUMAなら多分大丈夫だし・・
・・・なんだろ。
その時不意に神田が口を開いた。
「・・・今回の任務で前回のようなことがあったら
お前を見捨てる。足手まといな奴はいらねぇ」
吐き捨てるようなセリフは、わたしを少し暗くさせた。
神田との任務はこれが2回目。
初めての任務の時、わたしは作戦を理解していないのに
行動をとり、あやうく死ぬところだった。
咄嗟のところで神田がAKUMAを斬ったが
礼を言う前に「足手まといはいらない」そういわれた。
今までそう言われたことがなかったわけではないが、
神田の冷たい目線がもの凄く怖いと感じた。
だから、今も神田に会うとその感覚がぶり返すので、
嫌いなのだ。
「・・・わかってる。見捨てられるのは承知のうえ。」
そう言って一度神田に向けた視線を資料に戻した。
つづく
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