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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man —闇黒ノ狂想曲— ( No.7 )
- 日時: 2010/02/13 14:22
- 名前: ねお汰 ◆YcQtyPgSFA (ID: p6UfInFP)
列車に揺られ、既に1時間が経った。
外は闇におち、テンテンと街の街灯がみえるだけとなった。
わたしは、眠くなり、少し仮眠をとっていると、
不意に声がした。
小さく、かすれた声で確かに言った。
「・・・助ケテ」
(!!)
咄嗟に
「ユウ!来るよ。レベル2が一体!」
そう叫んだ。
神田も眠っていたため、パッと目を開けて
どこだ?そう聞き返した。
「・・・列車の上。上空100mかなり近い。」
そう言ったとたん、神田は列車の窓から
屋根へとあがっていった。
あがるとき一言だけ「お前は残れ」そういわれた。
従うように一人列車の席に座っていた。
そして、応答した——。
(・・・大丈夫ダヨ。スぐに・・楽ニなレる。
たダ。チョっと我慢シていテ・・ね?)
遅れて返答がきた。
「・・ありがとう」
先程とは違う声だった。
暖かく、心地よい透き通った声。
自然とこぼれる笑顔。
(・・・よカった。)
開け放たれていたドアから神田が戻ってきた。
「レベル2なのに、あんまりてこずらなかったね?」
神田は、不思議そうな表情で言った。
「消えた——。」
つづく —第一夜 完—
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