二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 虹色の毎日【イナズマイレブン】 ( No.203 )
日時: 2010/09/22 21:58
名前: かのん ◆DezVC51ZuY (ID: qNIh9ax1)

第20話「嫌いになったりなんかしない」




……あーあ。
バレちゃったよ、あたしの趣味。
バレたくなかったんだけどね……。


シー「だから、そんなに落ち込むことないのに」

ミオ「っ!?あ、アイシーちゃん……?」

シー「そんなにバレたくなかったんだ」

ミオ「当たり前だよ。こんな変な趣味持ってるんだもん、嫌われて当然だよ」

シー「嫌うわけないじゃない。だってミオはあたしの、……いや、みんなの仲間なんだもん」

ミオ「……」

シー「わかった?あたし達はミオがどんな趣味を持っていようと、嫌いになったりなんかしない。みんなね、ミオのこと大事な仲間だと思ってるのよ。みんな、ミオのこと大好きなの」

ミオ「……っ」

シー「……え?……え、なんで泣くの!?」

ミオ「ごめん……っあたし、さ、なんで……」

シー「話すのは落ち着いてからでいいよ!?」

ミオ「うん……っ」




急に泣いても、アイシーちゃんはあたし隣に座って泣き止むのを待っていてくれた。


─2分後─



ミオ「あたしさ、みんなを……見くびってたのかもしれない」

シー「うん……」

ミオ「あたしだって、アイシーちゃんや……もちろん、エイリア学園のみんなが大好きだよ」

シー「それはみんなも同じ。さっきも言ったけど、みんなミオのこと大好きなの」

ミオ「チームに所属してなくて、いつも余り物みたいなあたしを受け止めてくれるんだもん……嫌いになれるはずないね」

シー「そう。あ、そういえばさっきバーン様が謝りたいって言ってたよ」

ミオ「え!?なんで?」

シー「ふふっ、それはわからない。バーン様の部屋に行ってみたらどうかな」

「う、うん。行ってみる。あ、あと……その、ありがとう」

シー「……うん。こちらこそね」





─バーンの部屋─


コンコンッ

ミオ「あの、バーン……?」

バン「っ!?」

ミオ「なんか、ごめん……見くびってた」

バン「いや、謝んのは俺のほうだ。その……悪かったよ、さっきは引いたみたいな態度とって」

ミオ「え、あ、うん。引いてなかったの?」

バン「特に。びっくりはしたけどな」

ミオ「でもさ、アイシーちゃんが言ってくれたから安心したよ」

バン「あ、ああ……。アイシーとお前の話聞いてた」

ミオ「え?盗み聞きしてたの?」

バン「ちげぇよ!通りかかったらお前が泣いてたから影に隠れて聞いちまっただけだ!」

ミオ「なっ!?」

バン「にしても、お前が泣いてるとこ初めて見た」

ミオ「……この効果音が!」

バン「はぁ!?なんだお前せっかく謝ってやったのになんだよ!みんなにあのことバラすぞ!ミオがヲタクだっていう……」

ミオ「いいよ別に。アイシーちゃんの言うこと信じるから、もう「嫌われちゃうから」なんて考えないもん」

バン「じゃあお前はみんなお前のこと好きだとか思ってんのか!?」

ミオ「それは知らないよ!でもあたしはみんなのこと好きだもん!」

バン「み、みんなって……俺は、……じゃなくて!早く出て行け!」

ミオ「言われなくても出て行くよ!」


バタンッ







クラ「……あの2人は喧嘩してるほうが似合ってるのかも」

シー「そうだね。でも素直になればいいのに」

↑影で見ていた2人