二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN!・ ペテン師に永遠を オリキャラ募集中 ( No.20 )
- 日時: 2010/02/21 14:50
- 名前: 麗/ ◆oE081hGkJ. (ID: eHFPH3xo)
ピピッ……ピ
鳥の囀りで目が覚める。
辺りを見渡せばそこは見たことのない広い部屋。
白と赤の家具や小物が置かれている部屋だ。
きっと日本での家のために、兄様が借りたのであろう。部屋は広いし、綺麗だし、兄様のことだからきっと高い部屋を借りたんだと思う。
私はベットに寝ていた。
きっと昨日はあのまま倒れて、兄様が運んでくれたのだろうか。
スプレーで黒く染めたはずの髪は銀色の戻っていた。
これもきっと、兄様がやってくれたんだろう、とすぐに思って。
ベットから起き上がればクローゼットを開けた。
開ければ真っ先に新品の制服が入っていて、それをじ、と眺めた。
「そういえば今日から一般人に紛れるために、中学校に行くんだっけ……」
そう小さく呟きながらその制服を手に取った。
この髪はどうしようかな、と考えたもののスプレーも染めるのもウイッグも面倒。
ということで髪は銀のまま行くことにした。
イタリアからの転校生ってことになってるし、大丈夫だと思うし。
制服をすこし緩めに着て、その上から猫耳のついた白いパーカーを着た。
右耳には兄様とおそろいのルビーのピアス。
注意されるかもしれないが、とくに気にはしないし、良いだろう。
鏡で確認しようと鏡を見ると、着た時には気がつかなかったけれども、白のパーカーの中に白い眼帯。
いつもは赤の眼帯をつけているんだけれども、赤だと目立つから兄様が白を用意してくれたんだろう。
ふ、と笑みを浮かべれば白の眼帯を慣れた手つきで付け、もう一度鏡で確認してから部屋を出た。
部屋をでるとリビングがあり、リビングは白で綺麗にまとめられている。
リビングにある、白いソファにはコーヒーを飲む兄様がいた。
「兄様ー。おはよー」
「おはようございます、リエル。ご飯でいているので、顔を洗ってから食べてください」
洗面所に行き、顔を洗い、歯も磨いてから作ってくれていた朝ご飯を食べて。
兄様はなぜか料理が上手くて憧れてしまう。
ご飯を食べ終わると見計らったように兄様は立ち上がって。
「さて、学校に行きますか。送っていきますよ」
といい、車の鍵を持つ兄様に続いて家を出た。
外に出てみて分かったのだが、此処は高級マンションの最上階らしい。
車もいつ買ったのかまったく分からないが、白の高級車。
……さすが兄様だとおもった。
助手席に乗り込めばすぐに発進する。
どうやら家から学校までの道は長く、複雑で覚えられる自身はない。
小さく吐息を漏らせば、それに気がついた兄様がふ、と笑った。
「僕が送り迎えしますよ」
なんて笑いながらの言葉に安心して、私もすこしだけ笑みを浮かべた。
すこしすれば学校に着いたようで、車が止まった。
私が下りてから運転席の方に近づいていくと、兄様は窓を開けて。
「じゃあ終わる頃迎えに来ますね」
「わかったー」
運転席に座る兄様に一度ギュと抱きついてから、手を振りながら校舎まで歩いていった。
校舎の前まで行ってから車が止まっていた所を見るとまだ車が止まっていた。
きっと私が入るまで居るのだろう。そんな心配症な兄様にくす、と笑いながら校舎の中へと足を進めた。
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「校則違反だよ……風紀を乱すようなら……咬み殺す」
目の前には黒髪の目つきの悪い男の子がトンファーを構えている。
校舎に入り、職員室に行こうと廊下を歩いているといきなり後ろから「ねえ、君」と話しかけられこの状態だ。
男の子は指定ではない学ランを羽織っており、どうやら風紀委員らしい。
この銀髪に赤メッシュの髪と白いパーカー、それからピアスが気に入らないらしい。
この黒髪君がどう思おうと私には関係ないことだけども。
「やだなあー。怖い、怖い。暴力は反対なんだから」
なんてへらり、と笑みを貼り付けてはそう言って、なぜか関わってはいけない感じがする彼の横を通り過ぎた……つもりだった。
いきなり後ろから勢いよく何かが振り下ろされる音。
危ない、そう思って無意識のうちにスッと横にずれた。
「ワォ。凄いね、君」
なんて男の子が言っているのが聞こえたけれど何も聞こえなかったかのように職員室へ向うため廊下を歩いていった。