ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

俺は普通で何も変わりのない人生を歩んできた


両親がいて、信じられる友達がいて。


何不自由なく楽しい日々を送っていた。


でも、ここまでが幸せすぎたのかもしれない。


俺が小学６年生の時だった


親がとつぜんいなくなった。


正確には…『夜逃げ』したんだ。


父親の会社が倒産して、俺を養いきれなくなった


そして、俺を置いて出て行った。


親戚がいなかった俺は茅乃と那由の家族に助けられてここまで生きてこられた。


本当に、感謝するぐらいじゃ足りない


でも、


いつかこの2人にも裏切られるんじゃないかって心のどこかで思ってた。


そんな風に思ってたのも2人は知っていたのに変わらず俺に接してくれた


こんないい奴、他にはいない、そう思い込んでいた。


気づいた時にはもう、2人にばかり頼っていて


だけど、


みんなは2人と同じだった。


いつもやさしくて、みんなでいるとなんだかあったかくて。


離れたくない、みんなと一緒にいたい。


でも、別れって言うものはあるから。


ずっと一緒にいて、なんていわないさ。


お前等のおかげで俺は、前に進めた。


だから、お礼言うよ。


—ありがとな—