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>>13の第一章の続き

そこに、

「キャ〜プ〜テ〜ン！！一緒に帰ろぉ〜！！」

と吹雪士郎が走ってきた。

太い眉毛に薄灰色の髪。少したれた緑青っぽい瞳。そしてなによりおっとりとした顔つきの少年だ。

「キャプテン・・・教室出るのはやすぎ！走るのはやすぎ！！」

「お前・・・、大丈夫か？」

オレはとっさに吹雪に声をかけた。吹雪、カバンすごく重そうにしてたからだ。
それにかなりとばしてきたようだ。

「大・・・丈・・・夫だよ。それより今日風丸塾・・・」

し！！しまった！今日は塾の臨時授業がある大事な日。

「すまん！！先帰るっ！！！」

疾風ダッシュでその場を離れる。

オレはそのまま塾へ直行した。テキストももちろん全部持っている。

教室には複数の生徒がちらついている。

急に速に速く走ったため、息がひどく荒い。でも元陸上部だったオレはそういうことに慣れている。

「よお！カザマル！今日は少し遅いじゃないか？」

こいつはこの塾で知り合った『基山ヒロト』という少年。

オレンジ色に多く赤色が混じった髪をしている。

「だから・・・オレはカザマルじゃない！！カゼマルだ！」

　　　　　　　　　　　　（まだまだ続きますが一旦落ちます。）