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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】 【REBORN】 ( No.31 )
- 日時: 2010/02/28 17:52
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
第三話
翌日。
朝から裄は上機嫌だった。
何せ、近所に住んでいる小学生から、好物であるチョコレートを貰ったからだ。
昨日に続き、チョコに気分を満たされつつ、学校へ向かっている。
と、その時だった。
「おいしぃー」
「やべ、急がねーと……」
「あっ! 獄寺ぁー」
「え? うわ! おわっ!!」
「わあっ!」
大急ぎで走ってきた獄寺と、ぶつかった。
そのお陰で、手に持っていたチョコレートを地面にぶちまけてしまった。
「あーっ!! チョコがぁ! チョコに何やっとんじゃぁぁぁぁ!!」
「ってて……テメーがチョコなんぞ食って登校してっからだろーがアホ!」
「それはないよぉ! 獄寺が前見て走らないからぶつかったんでしょぉ!? あんたも携帯見ながら登校すんなっつーのぉ!」
口論は数分に及んだ。
「っせーな! 俺は時間がねーんだよ!」
最終的に話を切ったのは、獄寺だった。
時間がないと主張し、その場から走って立ち去る。
「獄寺の馬鹿ヤロー! もう絶交だからねぇ!!」
手をメガホン代わりに、後姿に大声を浴びせた。
「あーあー……チョコがぁ……」
彼女は少し涙目になっていた。
「勿体無いなぁ……。獄寺なんか、大っ嫌いだぁ……」
丁寧に落ちたチョコを拾い上げ、袋に入れて、そのまま食べずに登校した。
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