二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: [ポケモン] *幻想* [ハートゴールド・ソウルシルバー] ( No.7 )
- 日時: 2010/02/15 20:53
- 名前: 夢兎 ◆I74UefpcV. (ID: IjQjsni6)
序章
現在を生きる中学一年生の少女、神田 乃亜。
乃亜は食料品と文房具を買うため、近くのショッピングモールまで来ていた。
文房具を買った後、たまたま通りかかった電気屋をチラッと見た。
「あっ……」
そこには、〝金銀発売から10年! 新作リメイク『ハートゴールド・ソウルシルバー!!』〟と大きく出ていた。
「ポケモンか……」と乃亜は呟く。
乃亜の周りは、小学校の頃から、ポケットモンスター……縮めてポケモンは、あまり流行せず、むしろガキっぽい、と噂が立っていた。
もちろんゲームをしている人はいるし、ポケモンを持っている人もいるが、乃亜の周りの人は、どうやらポケモンを持ってるとバカにされる、と言われる。
しかし乃亜本人は、自分の家のパソコンからインターネットで調べると、面白そう、と思った。
が、やっぱり子供っぽい、という理由で買うのをやめようとした。
でも、「ちょっとだけ……」とそのゲームのパックを眺めていると……。
「ご購入かい?」
そんな声が聞こえてきた。
乃亜は慌てて後ろを向いて「いえ! 違います!」と首を振って否定した。
「……興味がないのかい?」
「いえ、えっとその……眺めていただけで……」
「……私の名前は〝マリア〟。君の名前は?」
マリアは、突然自分の名前を言ってきた。
マリアの容姿は、コスプレみたいな……魔女の衣裳だった。
しかし、乃亜は口走って自分の名をマリアに言ってしまった。
「……ふぅん。乃亜……ノアか。ノアは、〝ポケモン〟のゲームをやったことはあるか?」
「い、いえ……周りで流行ってなかったし……ちょっと興味があっただけで……」
「〝興味があった〟……?」
マリアはその言葉にピクッと耳を傾ける。
すると小声で「この子なら大丈夫かもしれないな……」と呟いた。
乃亜にその声は聞こえていない・
「どうしたんで……」
「〝興味があった〟なら……君は〝幻想〟という言葉を知っているか?」
「幻想……ですか?」
「空想やファンタジー……それらは幻想と言う。……君は、幻想を信じるか?」
乃亜はマリアの言っている意味がよくわからなかった。
「幻想って……信じる物なんですか?」
「……まぁ、私は信じるね。だって私は……〝ポケモンの幻想世界〟へ送れる人だからね」
「ポケモンの、幻想……世界?」
「君には、今からポケモンの世界へ送り込む。準備はいいかい?」
「え!? えっと……あなたは何者なんですか!?」
乃亜は分からないことばかりで頭が混乱していた。
するとマリアは簡単に簡潔に、一言で「ポケットモンスター 幻想世界の主(あるじ)」と言った。
そのマリアの一言と同時に、マリアは指パッチンすると、乃亜は不思議な光に包まれた。
「ちょっと、何しっ……」
「〝ポケットモンスター 幻想世界を、楽しんでね〟」
マリアの最後の一言と同時に、ノアはその場から消えた。