二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: —D.Gray-man 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.131 )
- 日時: 2010/04/01 21:42
- 名前: アリス (ID: tyHe3Nhg)
- 参照: 春休みだけど塾だらけだぞこんにゃろー
—23夜 出会イト別レ—
大分時間が経ち、ほぼ全員がパーティーの良い気分に浸っていた時。
コムイがヘラヘラしながらやって来た。
「みんな此所だったんだ…任務だよ!!新しいエクソシスト君達に…アリスちゃんにアレン君!!」
それだけ言い残し、コムイはふらふら〜っと何処かに旅立った。
座っていたテッサイア、彩人、クラウス、アリス、アレンが立ち上がる。
此所からは気を引き締めて行かなくては命に関わって来る。
「じゃ、行って来るねリナ…」
正に「リー」と言おうとした時だ。
またコムイがひょこっと顔を覗かせた。
「リナリー!!忘れてたけどリナリーも任務だよ」
「もしかすると一緒かも知れないわね」
「うん!!」
元気良く頷くとアリスはニコニコと微笑んだ。
まぁ本当は行きたくないけどね、とアリスは付け足すと苦笑いを浮かばせた。
「じゃあ行こッ♪リナリー!!」
「そうね^^」
二人は笑いながらコムイのいるであろう所に向かうのであった。
***
『スイちゃぁん、任務だから今すぐ来てー』
そんな放送が鳴り響き、スイは顔をしかめた。
ついさっきまでコムイに少し言い過ぎたかと悩んでいたのに何故コムイはこんなにあっけらかんとしているのか。
スイは軽く舌打ちすると部屋を出た。
その途端感じた殺気。
スイはまた舌打ちをした。
「誰かは分かんないけどさ、殺気が隠し切れてないからバレバレ。誰?」
誰もいない所を見てスイは眉間に皺を寄せた。
そこから感じる殺気は明らかにおかしい。
何故なら誰もいないのだから。
「フッ…流石は他のエクソシストとは違う…」
そう言いながら出て来たのは、夜、ティキ、ソカル、ロードの四人。
スイからすればとてもとても懐かしい面々…。
「ノア…様…」
「あぁ、この子が裏切り者のスイちゃん♪」
クスクスと微笑み、ソカルがスイを見た。
ノア達からすればアクマからエクソシストに成り下がったスイは明らかに裏切り者だ。
スイからすればノア達に裏切られたのだが——…。
「今頃何の用です?」
「釣れないな?まぁそこがお前の良い所だけどな…此所に来たのはただの遊びだ。あんま気にしないでくれよ?」
「人を殺すことがですか?本当に…貴方達はおかしい!!」
凛とした声が廊下に響いた。
アクマとして生まれた時から殺戮衝動を持たなかったスイにノアの気持ちは分からない。
「でも…私は貴方達が好きです…いくら拒絶したくとも仕切れない…そう作られたからでしょうね…貴方達を恨むことは出来ない…お願いです…世界の終焉なんてもう止めて下さい…!!」
悲痛なスイの声が廊下に響いた——…。