二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: —D.Gray-man 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.14 )
- 日時: 2010/02/21 13:45
- 名前: アリス (ID: tyHe3Nhg)
- 参照: 廻ル廻ル…全テノ運命ハ廻リ出ス——…
—05夜 迫リ来ル敵—
「あれ!?夜!!」
ロードがティキの腕から離れ女に抱き付いた。
女は嬉しげに微笑むとロードの頭を撫でた。
ロードも嬉しそうに微笑んだ。
彼女の名は黒山 夜。
人を殺すことに快感を覚えている為ノア内でも危険な人物だ。
「え?状況がよく分からないんだけど…誰?」
「私は黒山 夜。お前と同じノアだ。つい最近まで伯爵に頼まれて或る物を探していてな。20年程探し回ったが見付からなくて…そして伯爵に教団伝えに来たと言う訳だ。伯爵は何処だ?」
「夜ぅ、千年公まだ帰って来てないんだぁ…一緒に遊ぼぉ♪」
猫の様にロードが夜にベッタリと纏わりつく。
夜はにこやかに微笑むとティキを鋭く睨んだ。
「ロード…あの変態みたいな奴に何もされていないだろうな?」
「ヤダなぁ、夜!!さすがにティッキーも手出したら悪い者と良い者ぐらい区別は付くよぉ!!」
ロードはケラケラと笑うと、思い出した様に驚いた顔をした。
夜はそれに気付くと問い掛けた。
「どうした?」
「何か大切なことを思い出した気がして…」
ロードは首を傾けるとうーん…と呻いた。
***
「ねぇ、リナリー…」
「何?どうかした?」
「これは…何?」
アリスは自分の目の前にある山盛りの昼食を指差した。
無論長い付き合いな為好き嫌いは分かっているが…。
あまりに量が多過ぎるのだ。
「え?いつもアリスこれぐらい食べてたから…駄目だった?」
「そう言う訳じゃないんだけど…食べ切れるかな…」
アリスはお箸を持ち、両手を合わせ、静かに目を閉じる。
目を開いた時——…。
跡形も無く綺麗にご飯は無くなっていた。
あれだけの短時間にあれだけの量のご飯。
そしてあの細い体にどう入っているのかが少々気になる。
「アリスの食いっぷりはさすがさねぇー」
後ろから聞こえたのはラビからの拍手。
一緒に食べていたアレンは既にデザートタイムに入り、みたらし団子を口に頬張っていた。
恐らく…20本程。
「アレンの食いっぷりもさすがじゃん?」
「アレンはあれだけの短時間じゃ食べ切れないさぁ」
「ほふひゃんとふぁふぇふぁふよ!!(僕ちゃんと食べますよ!!)」
口にみたらし団子を頬張っているせいか、喋れないアレン。
30皿程あったみたらし団子は僅か数分でアレンの胃の中に収まっていた。
こんな時がずっと続けば良いと…アリスは心から願っていた——…。