二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: —D灰 全テノ運命ハ廻リ出ス— アンケ実施中!! ( No.211 )
日時: 2010/05/16 18:06
名前: アリス (ID: c52Pxlps)

—第32夜 謎解キ—


***


「うわあ…これはまた総出でお迎えですね…」

「戯れ言など言ってる場合か?とにかく倒すしかないだろ」


テッサイアが冷たくアレンに言い放つ。
アレンがイノセンス『神ノ道化(クラウン・クラウン)』を発動する。
それとほぼ同時にテッサイアもイノセンス——『暴走遊戯(ギャオンハーツ)』を発動させた。

辺りにはアクマが密集。
その場にいるのはエクソシストたった二人だけと言う事実が掠めている。


「テッサイア…でしたっけ?僕は死ぬ訳にはいかないんで、とりあえず全力でお願いしますね」

「そんなことぐらい分かってる…」


テッサイアがイノセンスを構え、アクマをギロリと睨み付けた。
鋭い眼光に若干怯むが、アクマ達はアレンとテッサイアに突撃した。
アレンもテッサイアもやって来るアクマ達に突撃して行った。


***


アクマの死臭が漂う中…テッサイアだけが立っていた。
所々団服がアクマの血で染まっているのが気に食わないのか、テッサイアは片手でパンパンと団服を叩いた。
辺りを見回すが、アレンのあの目立つ白い髪は見当たらない。


「…死んだか…」


テッサイアがそう呟いた時。
テッサイアの近くの瓦礫が音を立てて動き出した。
あの目立つ白い髪がテッサイアの目に飛び込んで来た。


「誰が…死んだか…ですか!!まさか僕が死ぬだなんて思ってたんですか!!」

「生きてると分かってて言ったに決まってるだろ」


売り言葉に買い言葉とは正にこのことだろう。
神田とは違い、殴り合いにならないだけまだテッサイアは大人と言える。
テッサイアは皮肉たっぷりな笑顔を見せ、近くのアクマを見た。


「このアクマは何故何もなかったこの場所に巣食っていたのか…謎だな…」

「この場所にはまだ僕等の知らない秘密が隠されてるかも知れないってことですか…」


アレンは辺りを見渡しながら、片手で鼻を押さえた。

死臭が立ち込めるこの場所に何が残されていると言うのか?

アレンの頭でそのことだけが過ぎる。


「とりあえず今の俺達だけじゃ此処の謎を解けない。また来るべきだな」


テッサイアは団服を翻し、歩み出した。
渋々アレンもテッサイアに付いて行くが、どうも気になって仕方がなかった——…。