二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: —D灰 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.236 )
- 日時: 2010/06/18 17:54
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
—特別番外編 夜神(あとからは最早神夜)—
今回は特別に前回言われていた夜神を書きたいなーなんて思ったのでチャレンジします!!
ノアとエクソシストというのは難しいですが、神田は夜がノアということを知らないということで!!(おい
では始まり始まり〜♪
ちなみにこれは本編とは一切関係ありません。そして本編ではこんなことありません。
夜は神田が気に入り、一方的に…神田は嫌々ながら夜を好いていく…という設定です。
***
任務が終わってすぐ。
いつもいつも俺の部屋に居座る奴がいる。
鬱陶しくて。
俺を馬鹿にして。
いつもからかって。
けど、たまに見せる憂い顔は絵になるんじゃないかと思うぐらい美しくて。
思わず見惚れてしまう。
俺は自分の部屋の扉を開く。
やはり、いた。
「嗚呼、任務終了か?神の使徒様?」
「お前は本当何者だ?一応この教団は誰も出入り出来ない程の鉄壁を誇るんだぞ?一度入れば出られない。けれどお前は俺が任務から帰るとケロリとした表情でいつも出迎える」
「出迎えるのが、悪いか?気が乗った時のみしか来たことはない」
あぁいえばこういう。
こういえばああいう。
まるでガキと話をしているかの様にエンドレスに続く。
あいにくだがそんな茶番に付き合ってられる程暇じゃないし体力もない。
「おや?機嫌の悪い時に来てしまったか?」
「いつも機嫌の悪い時に来る…絶対わざとだろ…」
「わざとではない。とりあえずベッドに寝転べば良いだろう?」
何処か偉そうに話すのが少し鬱陶しくて。
俺はベッドに座っていた夜を無理矢理退かし、ベッドに大の字に寝転ぶ。
…というか…女と二人きりで密室というのも嫌だな…。
アリスは…あいつが一方的に入り込んで来たから俺が強制的に追い出しただけだが。
「…私は貴様の様に暇ではないのでな。帰らせて貰うぞ。貴様もどうやら不機嫌な様だしな?」
「は…?」
立ち上がるそいつの手を、俺は思わず握り締めた。
…しまった。
何で俺はこんなことを。
また馬鹿にされる。
この際———自分の気持ちに素直になってしまおうか———。
俺は決心し、口を開く。
「帰るな」
「何故だ?私は帰りたいのだ。自由にさせろ」
「好きだ。だからいて欲しい」
俺は顔を背けた。
どうせまた俺を馬鹿にするに決まっている。
なら、馬鹿にされる前に逃げてしまいたいな。
というか何で俺はこんなことをしているのかさえ分からなくなって来た。
いつも馬鹿にするあの声が聞こえなくて、俺はまたあいつに目線を戻す。
そこには真っ赤になっているあいつがいて。
「何だ、恥ずかしかったのかよ…」
「恥ずかしいに決まっているだろうッ!!…不意打ちだ、こんなの…不機嫌だから帰ってやろうと思ったら人の厚意を踏みにじって…ッ////」
真っ赤になった頬を隠すかの様にあいつは顔に手を当てた。
そんなあいつを一瞬でも可愛いと思った俺はおかしいのか?
いや、おかしくなんかない筈だ。
俺が惚れた女なんだからな。
俺はあいつを力強く抱き締めた。
「ッ!?離せッ!!////」
「こうしてれば、お前の顔が赤いことなんか隠さなくても分からなくなるだろ…夜」
少しだけ夜の体が熱くなった気がした。
「…ッ…今までどれだけ願っても名前なんか一回も…ッ////」
「俺の気が乗ったからだ。駄目かよ」
「…駄目じゃ…ない…////」
俺は更に力強く夜を抱き締めると、心の底から思った。
“一生愛してやる”。
end*
後書き
んー…何か最早夜神じゃないよね、うん。
最後の方は確実に立場逆だよね。
………それは私の力不足です、いや本当すいません!!
改めて自分には恋愛が無理だと悟りました。