二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: —D.Gray-man 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.36 )
日時: 2010/03/06 23:21
名前: アリス (ID: SGJxjeZv)
参照: 廻ル廻ル…全テノ運命ハ廻リ出ス——…

—14夜 運命ハ全テ儚ク決マッテ行ク—


二人は無言のまま教団に着いた。
きっとリエンを殺してしまった罪悪感でいっぱいいっぱいだったのだろう。
アリスに至っては嗚咽を未だに漏らしている。

教団の目の前に二人が着いた時。


「どけ————!!!!」


聞き慣れぬ叫び声が聞こえ、二人は顔を見合わせた。
次の瞬間。
二人に突撃して来たのは一人の少女。
三人は床に頭から倒れた。


「痛ぁ…何すんの!!」


アリスの怒りが溜まっていたのか、アリスは少女に怒鳴りつけた。
少女は呆気に取られた様にポカンとしている。
そしていきなり笑い出す。


「ククッ…君の様な奴は面白いよ。あぁ…そう言えば自己紹介がまだだったね。僕はクラウス=リール。エクソシストだよ」

「おかしな笑い方だね…私は九条 アリス♪よろしくね^^」

「僕はアレン・ウォーカーです。よろしくお願いします」

「アレン、アリス、よろしく頼むよ」


ニッコリと微笑むとクラウスは立ち上がった。
そしてアレンとアリスに手を差し出した。
アレンとアリスはクラウスの手を取り、立ち上がる。


「あぁ…そうそう。僕の他にも二人のエクソシストがいるんだ。自己紹介しなくちゃいけないから早く来いってさ。僕が言いに来たのはそれだけだよ」


そう言うとクラウスは一人で走り去って行ってしまった。
二人は顔を見合わせると溜め息を漏らした。


「…皆さんあんなエクソシストなんでしょうかね…」

「かもね…」


二人は苦笑いを浮かばせた。

騒がしそうなエクソシスト…。
まだまだ騒ぎは続きそうである。


「じゃ、みんなの顔見に行きますか?」

「…そうですね」


二人はふざけながら教団の中へと入って行った。


***


「あら、お帰りなさい。アレン君。アリス」

「…来るのが遅いぞ。人様に迷惑を掛けるな」

「彼の言う通りですね。エクソシストと言うのは弛んでいます」


少々怒りを含んだ声が容赦なく二人に降り懸かった。
ゆっくり来たのは事実なので反論なんてとても出来ない。


「まあそこら辺で良いじゃない?二人共疲れているのよ。さ、自己紹介して貰えるかしら?」


リナリーの仕切りで怒っていた二人に歯止めがかかる。
そしてクラウスを含む三人で一列に並び出す。
左から順番に名前を言って行く。


「僕はクラウス=リール。宜しく」

「俺はテッサイア・J・ロマーリオ。宜しく」

「僕は梔子 彩人です。よろしくお願いします」


運命は全て儚く決まって行く。
これさえも、運命だったのだろうか——…。