二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: —D.Gray-man 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.6 )
日時: 2010/02/17 22:25
名前: アリス (ID: SGJxjeZv)
参照: 廻ル廻ル…全テノ運命ハ廻リ出ス——…

—01夜 悲シミハ募ル—


「アハハハッ!!あんた等弱過ぎッ!!早くかかって来たら!?ホラッ!!」


一人の少女がアクマの大群に向かって行った。

彼女の名は九条 アリス。

長い長い聖戦に身を投じている一人のエクソシストである。

アリスはイノセンスで目にもとまらぬ早さでアクマを斬りつけていく。

何百…いや、数え切れない程のアクマの残骸。
これは全てアリスが一人で壊した物。
一切誰の力も借りずにアリス自身が全て壊した残骸達なのだ。
まだかろうじて生きている者はいるかも知れないが、動けない程痛めつけられているので大丈夫。

アリスは鮮血に染まりながら、呟いた。


「あーあ…もう終わっちゃった。つまんないの…」


全くいなくなってしまったアクマ達を見てアリスは溜め息を漏らした。
それからかろうじて生きていたアクマの頭を踏み潰した。


「生きる価値もないアクマが私の足に触らないで?…そろそろ帰ってユウの顔でも見よっかなァ〜」


スキップしながらアリスはアクマの残骸達から離れて行った。

アクマの死臭が漂う中、生存出来ているアクマは一匹もいなかった——…。


***


「たっだいまぁ〜!!九条 アリス只今帰りましたぁ!!」

「あら…アリスじゃない。お帰りなさい^^」


任務帰りだと言うのに元気そうなアリスを見て少女は微笑んだ。

リナリー・リー。

彼女もまたアリスと同様に長い長い聖戦に身を投じているエクソシストである。


「どうだった?任務は」

「んー…微妙?全然歯ごたえないし、つまんない」


リナリーは苦笑いを浮かばせると、アリスの首に掛かっているペンダントを見つめた。

そこに入っている写真はアリスの宝物。
世界に一つしかない姉妹で写っている最初で最後の写真。


「姉さんは…見付かった?」

「ううん…手掛かり全くなし…何処行ったのかさえ未だに不明だし…何処行ったんだろ…」

「早く…見付かると良いわね…」


リナリーはそっとアリスに微笑みかけた——…。