二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: —D.Gray-man 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.7 )
日時: 2010/02/19 17:18
名前: アリス (ID: tyHe3Nhg)
参照: 廻ル廻ル…全テノ運命ハ廻リ出ス——…

—02夜 運命ノ駒ハ進ム—


その時。
ぞろぞろとエクソシスト達が全員やって来た。
任務に行っている筈の者もいる。


「あら?みんな早かったわね^^」


リナリーが立ち上がった。
アリスが首を傾げた。

続々とやって来るエクソシスト達の中にいた少年が答えた。


「ついさっきアリスが帰って来る直前ですかね?分かりませんが、コムイさんに呼び出されたんですよ」


彼の名はアレン・ウォーカー。

彼もまた神に魅入られた者。
アクマと人を救済するエクソシストだ。
あまりアクマを救済しようとするエクソシストがいない為彼の考えは理解されないが。


「ふぅん…じゃあ急用なんだ。コムイ来るのはヤダけど」

「まあまあ、少しは我慢するさぁ^^」


そう言って少年はアリスの肩を叩いた。

彼の名はラビ。

エクソシストでありながら次期ブックマンと言う重荷を背負っている。


「…そーだね。あれ、ユウは?」

「あれ?さっきはいたんさよ?あ、あそこにいるさ!!」


ラビが指差す先には眉間に皺を寄せた少年が佇んでいた。
明らかに人込みが嫌だと見える。

彼の名は神田 ユウ。

人に作られた人造エクソシスト。
罪を背負いながら、彼はエクソシストを続けている。


「ねぇ、アリス…」


リナリーがアリスに向かって何かを問い掛けようとした時。
アリスの姿は既になかった。
ふとリナリーは辺りを見回すと、大きな溜め息を漏らした。


「本当に…アリスは神田が好きなのね…」


リナリーがたまたま見たのは、アリスが神田に向かって抱き付いて行こうとしている所だった。
エクソシストが全員揃った時。
廊下から男がヒョッコリと顔を出した。


「あれ、みんなお集まり早いねぇー。じゃあちょっと早いけど言っちゃおっかな…」


男の名は、コムイ・リー。

黒の教団の室長で、リナリーの兄でもある。
超絶シスコンなのが悩みの種だが。


「新しいエクソシストが来たんだよ!!」


コムイが顔を綻ばせた。
次の瞬間。
廊下からもう一人少女が顔を覗かせた。


この時から既に。


運命の駒は進み出していた——…。