二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: —D.Gray-man 全テノ運命ハ廻リ出ス— ( No.88 )
- 日時: 2010/03/28 21:18
- 名前: アリス (ID: tyHe3Nhg)
- 参照: 春休みだけど塾だらけだぞこんにゃろー
—21夜 揺レル思イ—
***
「うぅ…」
未だスイは一人悩んでいた。
コムイの言う様に少しは他のエクソシストに慣れた方が良いのではないか、と。
しかしそれはリナリーやコムイ以外との馴れ合いを許すと言うことにもなる。
———それだけは嫌だ…。
スイは力強く手を握り締めた。
スイの願い。
それは…。
伯爵を倒し、自らもイノセンスで消え去ること——…。
馴れ合いを許してしまい皆と知り合ったりした場合は死ぬ時に未練が残り、死ねないかも知れない。
「うちは伯爵様に命を与えて貰った…だから伯爵様の命が散る時はうちも死ぬ…」
スイは悲しげに呟くと、トボトボと一人部屋へとまた戻るのだった。
***
ほぼ同時刻。
パーティーが開始されようとしていた。
勿論司会はコムイである…筈が急遽リーバーに変わった。
理由はエクソシスト全員の一致団結から始まった。
前にパーティーで酷い大惨事になった時からコムイはエクソシストの殆どから信頼を失っていた。
しかしそれにも懲りずにコムリン開発などをする為完璧に信頼は失ったのであった♪
「もう二度と妙なパーティーは御免ですし、今はまともな親睦会にしたいですからね」
そんなことを言ってコムイを縛り付け、倉庫に閉じ込めたのは言うまでもなくアレンだが。
そんなアレンに恐れを抱くラビに対し、殆どのエクソシストは尊敬したと言う。
「まともなパーティーってどういうことですか?」
彩人が首を傾げ周りのエクソシストに問い掛けた。
だが周りにいるのは全て新しく来たエクソシストばかり。
分かる筈もない。
そこでアレンが乱入するかの様に声を荒げた。
「コムイさん主催のパーティーは今まで散々な結果ばかりだったんです!!聞いてくれますか!?」
「僕は遠慮するよ…」
声を荒げるアレンに若干引いた様にクラウスが後ろに二、三歩下がった。
アレンが見つめる人全員が後ろに下がる。
「何か負のオーラを放ってるさぁ…」
「あれでしょ、あれ。クロス思い出してんじゃない?嫌な思い出的な?コムイとクロスって同じ分類だし?」
荒れるかの様にアレンが暴れ回る。
ラビが納得したかの様に頷く。
実はこの二人密かに仲良かったりするのだ。
何故アリスが元帥を軽く名前で呼べるのかはまぁ秘密にしておこう。
「とにかく急いで終わらよう。俺はこの次に任務が入ってる」
「コラ!!テッサイア!!そんなこと言わないの!!」
凛とした声が響き、皆が声がした方を見た。
その先にいたのはリナリー。
「もう…まだ終わってなかったの?早く終わらせましょ!!」
リナリーの呼び掛けですぐに準備は終わったそうな。