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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【3Z】陽だまり*L'amicizia e eterna* ( No.163 )
- 日時: 2010/02/27 16:41
- 名前: ★勇羅★ ◆ZnBI2EKkq. (ID: 3xnkBRQd)
- 参照: 学校メンドい・・・皆もそう思うよね!?
*eleven life*
「はは。ごめん……なんか暗い話して。」
ラルはため息をついた。
こんな事、晋助に話しても何の意味も無いことだ。
むしろ、引いたかもしれない。
晋助は黙っていたが、遂に口を開いた。
「それ、お前にも原因があんじゃねぇのか?」
「え?」
ラルは晋助を見上げた。
「ウチに……原因が?」
正直言って、驚いた。
だが晋助はラルの不安そうな視線に気づくとまた言葉を続けた。
「いや……俺が言いてぇのは、お前が一人で抱え込み過ぎだって事だ。お前はずっと何も言わねぇで耐えてたんだろ?そんな事してたらイジメやってる奴らは調子乗ってくんだろ。なんか言い返せよ。」
晋助はフェンスの向こうに煙草を投げ捨てた。
「そうだよね。でも……そんな事言ったらもっといじめられるに決まってる。」
ラルは俯いた。
しかし、晋助の言うとおりだ。
逃げたら負けだ、等と言っておきながら何も言えない。否、何も言わない。
それに結局こうして逃げているじゃないか。
「それにウチは……弱いから。こうやって人に頼らないと、逃げてないと何も出来ないし。」
「逃げちゃいけねぇのか?」
「え??……どういうこと?」
「人に頼ると負けなのか?そんな馬鹿馬鹿しい事誰が言ったんだよ。人に頼らねぇと解決できねぇ事だってあんだろ。」
ラルは言葉を失った。
その人は、自分とは比にならないほど大きく、眩しい人に映った。
ラルにとって、晋助はあまりにも大きすぎて……
「じゃあウチは一体誰を頼ればいいの?」
おそるおそる、聞いてみた。
「何まわりくどい事言ってんだよ。俺に決まってんらろ?今日からダチなんだからよォ。」
晋助は微笑した。
その笑顔を見て、ラルは赤面した。
「い……いいの?」
晋助はラルの頭にポンッと手を置いた。
「クク……たりめぇだ。」
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