ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

　　　*two life*

「花咲おはよ〜。」

一人の男子が笑いながら話しかけてきた。
周りの連中の忍び笑いも聞こえる。

「…………」

ラルはその男子を無視した。

「——ッハハハ!!!無理無理!俺ギブアップ!!!」

男子は笑いながら元の輪へ戻っていった。

「次誰行く?」

「お前いけよ!」

「はぁ〜!?嫌だわ気持ち悪ィ!!」

「じゃあつぎウチが行くよ♪」

次は女子か……また無視すればいいんだもん……耐えなきゃ、泣いたら負けだ……

「花咲ィ〜。おはよぉ〜。」

女子生徒はラルの顔を覗き込むようにして言った。
もちろん、ラルは無視をした。

「……調子乗ってんじゃねぇよ!!」

ガコンッ!!

その女子生徒はあろうことかラルの机を蹴り飛ばしたのだ。
その衝撃でラルも倒れてしまった。

「——ッ!!!」

何でウチがこんな目にあわなきゃいけないの!?
ウチは何か皆を怒らせるようなことした!?

もう……もうわかんないよ!!!

ラルはバッグをもって遂に教室を飛び出した。

「「ははははははッッ!!!!」」


クラス全員の甲高い笑い声がラルの耳に届いた。