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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【3Z】陽だまり*L'amicizia e eterna* ( No.48 )
- 日時: 2010/02/20 15:38
- 名前: ★勇羅★ ◆ZnBI2EKkq. (ID: 3xnkBRQd)
- 参照: テストが終わった後の開放感はすさまじい♪
*six life*
ここを越えれば楽になれる。
痛みは一瞬。
ラルは息を呑んだ。
「——ッ!!」
一歩を、踏み出しかけたその時、
パシッ!!
何かが、否、誰かがラルの左手を掴んで引き戻した。
「!!?」
ラルは振り返った。
そこには、息を切らした眼帯の少年が。
「テメェ……何やってんだァ……」
少年は肩で息をしている。
彼女のために走ってきてくれたのだろうか。
「え……?」
「早まんじゃねぇよ……」
ラルは彼にフェンスの外に戻された。
「……といて。」
「あ?」
「ほっといて……よぉ……」
せっかく決心したのに。
これではまた教室に戻らなければならない。
もっといじめがひどくなるかもしれない。
逃げた、卑怯者だ、と罵られるかもしれない。
なのになんで助けたの?
「何言ってやがる……ほっとける訳ねぇだろうが。」
「なんで初対面のウチを助けたの!?軽い気持ちだったら見過ごしてよ!!もう生きてたって辛いの!!死んだほうがま——」
「テメェ馬鹿か!!」
少年はラルの言葉をさえぎった。
真剣な眼差しで……
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