二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターSPECIAL *星の欠片* ( No.17 )
日時: 2010/02/21 16:21
名前: むつみ ◆I74UefpcV. (ID: DJvXcT4Z)

第2話[監視少女とその裏に]


 その後、私はブルー先輩(一応先輩付け)に家へ連れて行ってもらい、そこで晩御飯もご馳走になることになった。

「……で、お前はどこから来たんだ? ……セイとか言う奴」
「……さぁて、どこでしょうね?」

 私はテーブルに肘を立てて、ニヤニヤしながら前に座っているシルバーに言う。
 シルバーは私の声を聞きそっぽを向いて、小さく「チッ」と舌打ちしたのが聞こえた。

 ……さて、こっからどうやって過ごすか。
 とりあえず今日は泊めてもらえることになったが、それ以降はどういう風に接触をするか、だ。
 あまりに接触をすると不自然に思われる。だが……これは任務のためにやらなければならない。

 ……そう、あくまで〝任務として〟ね……。

「さーて、今日の夕飯はクリームシチューよ♪」
「わぁ、おいしそう!!」

 ブルーさんが持ってきたものは、ほかほかに温まっているクリームシチュー。
 材料は、じゃがいもや人参や玉ねぎやお肉……。
 そしてそのシチューの甘みと良い、この口の中に広がってとろける感触……!!

 なるほど、ブルー先輩は見かけによらず料理は得意な方なのね……後でメモしておかなきゃ。

「おいしいです! とてもおいしいです!!」
「ホホホ。ありがと♪ でもね、シルバーも結構料理上手なのよ?」
「いや、俺はそこまででもないし、たまに失敗するから...」

 やっぱりシルバーはドジっ子属性?
 うーん、こういう性格の人最近増えたよねー……まぁ、どうでもいいや。


「ご馳走様でしたっ!!」

 私は手を合わせると、ブルー先輩の部屋に案内してもらった。
 そしてお風呂の順番が、シルバー→私→ブルー先輩の順なので、シルバーがお風呂の間、私とブルー先輩は部屋で話をしていた。
 ガールズトークってやつ?

「んー、そうだなァ……セイはさ、恋したことある?」
「こ、恋? …………って、なんで、すか?」
「ぅえ゛!?」

 私は〝コイ〟ってゆー言葉は聞いたことがないので、そう言うと、ブルー先輩は潰れたような声を出した。
 ブルー先輩は驚くとこんな声を出すんだ……メモメモ。

「コイ……?」
「あ、あー……まぁね、そのー……いつか分かるわよ、ね?」
「……はぁ……」
「そういえばそろそろシルバーお風呂上がる頃かしら。着替え持ってリビング行きましょ♪」

 ブルー先輩は、私の着替え(パジャマとか)をタオルでくるんだ後、階段を下りてリビングへ向かった。

「……あ、セイ。お風呂はもう上がったから入っていいぞ」
「あ、うん分かったよ」

 シルバーはタオルで髪の毛をゴシゴシとした。
 私はすぐお風呂へむかった。


*シルバーside*

 姉さんはリビングにあったセイのバッグに目をとめた。

「ねぇシルバー? そのセイのバッグ……部屋に持って行ってくれる?」
「あ、分かったよ。姉さん、もしかしてグリーン……さんとレッドさんの所へ行くのか?」
「ええ。ちょっと差し入れにね♪」

 姉さんは俺にウインクすると、袋を持って家を飛び出した。
 俺は姉さんの頼みだから、とセイのバッグを持って2階へあがる。

 お、重い……。
 この中に、いったいどんな物が入ってんだ。ダンベルとか入れてねーよな。

 ようやく2階へ上がったが、ドアノブにぶつかってセイのバッグを落としてしまった。
 しかもチャックを閉め忘れていたのか、中に入っていた……ノートや紙が辺りに散らばる。

「……面倒くさいことに……ん?」

 俺はそのノートを手に取る。
 ……図鑑所有者……情報データ……?
 何かの書類か? と、少しだけ興味を持ってしまい、パラッとそのノートを捲る。

 すると……その中には、姉さんやイエロー達の情報や、ホウエン3人の図鑑所有者の情報……そして……。

「……ゴールドにクリスに……俺の、情報……?」

 どういうことだ……?


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