二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ポケットモンスターSPECIAL *星の欠片* ( No.48 )
日時: 2010/02/23 16:23
名前: むつみ ◆I74UefpcV. (ID: DJvXcT4Z)
参照: ブルー姐さんが空気なのは仕様

第5話[セイVSシルバー(中編)]


「じゃあ2回戦開始!!」

 ブルー先輩の声で、私とシルバーがボールからポケモンを繰り出す。
 シルバーはニューラを、私はソラを出した。
 タイプ的には、こちらに氷タイプの技がきたら圧倒的に不利だ。

「〝氷のつぶて〟!!」
「くっ……〝ツバメ返し〟!」
「無駄だ!! 〝凍える風〟!!」

 威力は小さくても効果は抜群だ。ダメージは結構受けてしまった。
 ……〝がむしゃら〟で攻撃するか、それとも...
 ……ええい、こうなったら……!!

「もう負けることは想定出来てないのか?」
「わからない。この勝負、後が面白いわ...!! ……ソラ、〝インファイト〟!!」
「なっ……!!」

 インファイト。格闘技の中でトップレベルの威力を持つ技。
 ニューラのタイプは悪と氷。効果は4倍だ。
 これも私の作戦勝ち……!!

「……もしかして、これで自分が勝てると思ったか?」
「……う? うん……」
「〝吹雪〟!!」

 吹雪。命中率は低いが当たると大ダメージを与える。
 ……そして、その吹雪はソラに命中。ソラはと言うと……。

「そ、ソラ!」
「……どうやら、こっちも〝作戦勝ち〟のようだったな」
「……あっ! もしかして...!!」

 インファイトを繰り出すと、相手に大ダメージを与える。その代わり、自分の防御と特防が一段階下がる。
 彼はそれを狙って……。

「……なるほど……流石ね!」
「それほどでもないがな」
「だったらこれで1VS1。本当に決着が決まるのね!!」

 シルバーも私もフッと笑う。
 ……シルバーの戦法は、私はただ押すだけだと思った。
 彼も私並みの作戦が出来るとは……面白い! 面白すぎるわ!!

「だったら次はこうしない? 〝自分が一番信頼しているポケモン〟を戦わせるのは!!」
「〝自分が一番信頼しているポケモン〟……」

 ボソッとシルバーは呟くと、「分かった」と頷いた。
 こうすれば、相手はきっと……あのウツギ博士の研究所から奪ったワニノコ……オーダイルを出してくるはず。

 さぁ、彼はどんな戦法をするのかしら?


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