二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 桜と火薬と彼岸花 BLEACH ( No.4 )
日時: 2010/02/25 22:41
名前: 天道 (ID: WdWwmA38)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

三頁 「絶望」

「ハァ……ハァ……」
「ッ……牡丹!」

日向の斬撃が白夜を斬り裂こうとする。しかし、その時白夜と日向の間に広がる。日向を巻き込みながら。
日向の体から鮮血が飛び散る。日向が流している血の量は、合計すると有に1ℓを超えた。

「……あの爆発は何処からだ?」
「こっからだよ、朽木さん?」
「な?!」

その場にいた日向以外の人間は咄嗟に後ろを見た。そこには、日向とまったく同じ容姿をしている男────影太が立っていた。

「〜♪誰も気づいてなかったのか?まぁ当然といえば当然かもしれないがな、さっきまで何もやってないごく普通の男の子を倒すのに必死になってたからな?」
「な……!では貴様が……!」
「冷静に霊力探れば分かるだろ?死神とアランカルの霊力の質の違いなんて……随分焦ってたんだな?」

影太の皮肉に誰も反論ができなかった。特にその場に横たわっている日向を見ると、罪悪感が湧いてきた。
影太はそんな情けない姿の隊長格を見て、大笑いした。

「あ〜……まあいいや、それより犯人見てなにもしないのか?」
「ッ!千本桜!」
「下らねえよ」

影太は数万の桜色の刃を一本のセロで弾き飛ばした。再び刃を影太に向けるが、あっさり弾き飛ばされた。

「フン、まぁ、藍染だかなんだかに勝てない様じゃまだ俺には敵わないよな、何処に行っても詰まらない」
「藍染に?!」
「ああ、別に強くもなんとも無かった……まったく、この世界に俺を楽しませてくれる奴はいるのか?」

影太は全員を一瞥し、その場を去って行った。圧倒的な絶望感を残して────。