二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ■-*【銀魂】夜空融解。*-■ ( No.9 )
日時: 2010/02/26 23:31
名前: †零無彩† ◆fEPe.payyQ (ID: B5unmsnG)
参照: ——星が降るなら、願いを込めて。

【第一話】
  ◆蛍がわたしと、あなたを会わせてくれた日。


 ——昔。

 俺は刀をふるった。正直、生きるためにはこうするしかない。
 こんなアホみたいなところで、アホが生きてく為には。

 単純な仕事のほうが解り易くていい。
 だって、アホだから、俺は。

 自重気味に笑い、俺は刀を収めた。

 俺が悪いんじゃないよ、だって俺を用心棒に雇うオッさん達が悪いでしょ?
 自分が危ないめにあいたくないからって、人に汚い仕事任せてね。
 恨まれたって仕方ない……のは解ってるよ。

 俺は振り返る。

「……オイ、オッさん、これでいいかよ」

 ぶっきらぼうにそういい放つと、オッさんの眉がひくついた。
 まるで、そんな言葉づかいで俺に話しかけるんじゃねぇよ、みたいな感じで。

 文句でもあんのか? と俺が睨みつけてやると、悔しそうに金を渡してくれた。
 また明日も我等に仕えろよ、だなんて、アホだなオイ。

「血迷ったってテメェらに仕えてる覚えはねぇよ」

 馬鹿にした眼で笑ってやると、もう俺は仕事に戻ると屋敷に引っ込んでいった。

 俺も、仕事は終わったし、これ以上こんなオッさんだらけの場所にいたくないから、ふらふらと歩き出した。
 ——そうだな、河原にでも行こうか。


 *


 河原につくと、蛍が沢山いて、綺麗な光を俺に見せてくれていた。
 ちょっとほんわかとした気分になった俺は、草に寝そべった。

 空が綺麗d「綺麗だぜ〜空見てみろよ、というかあの星座アレだよなァ、アレとアレでアレだよなァ? ……あれ? アレってなんだよ!!」

 ……はァ?
 俺がうっとりしてるって時になんなの? ねぇ、なんなの?

 そう思いながら声のする方を睨みつけた。多分、そん時の俺の顔はすげぇと思うんだけど。

 声のした方には、長髪で黒髪のうざったい男と、紫の髪のガキ、あと、俺の邪魔(雰囲気ブチ壊)してくれたであろう、見るからにアホ、アホな顔をした、天パで白髪の男。
 ぱっと見だとジジィに
見えなくもないんだけど、身長高いし、普通に俺と同年代ぐらいの男。

 蛍が三人の影を映しだした。
 本来は暗くて神の色なんて解らない筈なのに、何故かその時、俺には解ったんだ。

 俺は、とりあえずそいつらの会話を聴く事にした。
 丁度隠れるのにいい感じの茂みがあったから、そこに潜り込む。

 ——他にすること、無かったし。

「結局アレしかねェだろ……」

 はー、と溜息を吐くのは、紫の髪した男。
 しゃーねーだろ、と白髪が言った。

「何かそんなんだよ! 大体イメージが湧くんだけどなー? アレとしかわかんねーんだよなァ……。頭に文字がうっすらと浮かぶのになァ」

「しらねェよ……。つーか、ヅラもいい加減に起きろ、何お前目蓋に眼描いてんだよ、キメェんだよ!」

 紫の方が、長髪を殴りつけた。オイオイ、いきなりしてんの、あの子。いや、知らない人にあの子は無いんだけどさ、何してんの?
 ていうか、道理で長髪が一言も発さなかった訳だ。寝てたのか……。俺、てっきり起きてると思った。

 なんて、俺が微妙な気分になっていると、白髪が叫んだ。急に。
 そして、長髪を思いっきりビンタした。

「つーか何お前ェェェ!!? 何俺の肩にもたれかかってんのオォォ!!? 彼女か! お前は彼女かァァァ!!」

 「おぶふぇええ!!」なんて、マヌケな声を出して、長髪がブッ飛ぶ。
 いや、本当お前らやりすぎじゃね? 俺は苦笑いを洩らした。

 そう、その時、俺は注意するべきだったんだ。

 次の瞬間、長髪が頭から俺の顔面につっこんできた。
 俺に出来る事といえば、叫ぶこと……だけだった。


■*続く*■



【あとがき】
久しぶりに小説書いてみたので、どんな感じが丁度いいのかが解らないんですけど、
一応頑張って書いてみました(´・ω・)ダレカホメテ!!

ながったらたらしいですが、うん、
読んでくれたら嬉しいな!俺!(

あと、途中で一人称【あたし】→【俺】に直しました。
その方が感情移入できるんだもん……!←