二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 白雪と花弁 【BLEACH】 ( No.31 )
日時: 2010/03/14 21:00
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第14話 *久方振りの大喧嘩

「……それは本当か?」

日番谷の言葉に視線を逸らす雪

「存在を認めてもらえない。それを悩み続けたんでしょ」

疑問符をつけないところからして小夜は断定している

何にも言い返さない雪に腹を立て、ツカツカと歩み寄る

「……え?」

刹那、パシンと乾いた音が響いた

「何の為に仲間が傍に居ると思ってんの!? 存在を認めてもらえない。ならあたし達が認めるよ!!!!」

久し振りに見た。小夜のこんな怒った声と顔

しかし、雪は冷静さを失ってしまった。それ故だったのかもしれない、言い返したのは

「……ふざけないで」

冷たく、悲痛に満ちた声

「認めてもらえない哀しさなんて小夜には分かんないよ!!!! あたしは昔からこうだったんだよ!?」

「だから———「化け物!! 異端児!! 蔑まれて生きたあたしの何が分かるの!?」」

乱菊も日番谷も雪の言い返しっぷりに言葉を失う

「石を投げられて!! 悪口言われて!! それでも生きたのにまた繰り返すだけ!! もう嫌なの……」

「雪……」

「来ないで!!!」

そう言うと、雪は出て行った

久方振りの大喧嘩だった