二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 白雪と花弁 【BLEACH】 ( No.44 )
日時: 2010/03/29 21:00
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第18話 *過去 Ⅱ

その頃のあたしの思った雪の第一印象は『綺麗な髪だなぁ』という事だった

「痛いよぉ! 止めてぇ!」

「異端児! 祟り児!」

「化け物なんて死んじゃえ!!」

幼女は石を投げられ、泣いていた

容赦なく浴びせられる罵声

それはとても幼女にかけられる言葉ではなかったと幼い頃のあたしでも判別は出来た

「あれ……もしかしてあの子って」

隣に居た璃音がハッと呟いた

「って知ってるの!?」

「うん。噂になってるよ」

璃音の口から聞いた話は信じられなかった

髪と瞳の色だけでそこまで言われるモノなのだろうか?

だったらあたしと璃音の髪の色はどうなるんだと思ったくらいだ

意を決してその中に飛び込んだ

「何やってんの!!」

すると連中は平然と言ってきた

「化け物退治」

その時確実にあたしの中の何かが切れたね、ウン

「はぁ? この子のどこが化け物なの!?」

「だってそうじゃない! 変な髪と目の色!! 皆そう
思ってるよ!!」

フンと言ってきた目の前の少女は勝ち誇ったような笑みを見せた

「……ざけんな」

「は?」

「ふっざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!!」

見事に飛び蹴りが少女に命中した

「髪の色と瞳の色ぉ? じゃ、あたしも璃音も同類だ! その子に文句言う前にあたし等に言ってみな!!」

「ていうか小夜、皆怖がってるって」

上等。ビビッて逃げやがれ

「ハイ、文句言う奴は出てきな。ボコボコにしてやろーじゃん」

ニコッと黒い笑みで言うと一瞬にして皆は逃げていった

「よし!! 満城小夜のしょーーり!!」

ニッと笑ったあの日をあたしは忘れない