二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 白雪と花弁 【BLEACH】 ( No.63 )
日時: 2010/06/09 21:45
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: zTJIAtHn)

第23話 *明かされた過去

「———……ってな感じでしたねぇ〜」

この会話の所為でいくらか暗くなった空気を壊すようにワザと最後の方を明るく言ってみる
けれどそれは無駄に終わり
空気は暗いままだった

「……そんな事が」

乱菊が震える声を振り絞って声を出した
辛い辛い過去を、あんなに小さな身体で背負ってきたんだ
並大抵のことではない
日番谷は何も言わなかった
いや、いえなかったのかもしれない
過去に、髪の事と瞳の事は自分も言われた経験がある
しかし雪の場合は「暴力」も加わっていた
肉体的にも、精神的にも辛かったのだろう
そして、「色」を失くした

「……雪は、私たちに出会うまでたった1人でそれに耐えてた。それは凄いと思うんです」

ゆっくりと、呟くように言う
雪……もしかしてあんた……

「でも、また同じことの繰り返しだ。隊士たちに悪口を言われ、雑用を押し付けられ、そして」

「……アタシだったら耐えられないわね」

苦笑気味に乱菊が言う

「……また、色を失くすのか」

日番谷がポツリとつぶやいた

「はい、多分。そして今度は誰にも頼らずに耐えるつもりだ、雪は」

幼馴染の勘が、そういってる