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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 白雪と花弁 【BLEACH】 ( No.64 )
- 日時: 2010/07/21 16:59
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: V3xQLAnQ)
第24話 *故郷へ
雪の過去が明かされてから数日後
自分の過去を知られたなどとは露知らず
雪は過ごしていった
「……今日、非番だったっけ」
ポツリと呟く
何をしようかな。お饅頭とか買いに行ってみようかな
そうだ。どうせ買うなら……
「あそこにしよう」
そして雪は粗末な生地の着物を着て、出掛けた
行きたくないけど、あそこのお饅頭が一番好き
そして雪は向かった
自らの最も哀しい記憶が刻まれた地で、そして自らの故郷へ———
そう、東流魂街3地区「緋月」へ
「!!」
ピタリ、と筆を止めて目を見開く小夜
霊圧で気付いてしまった。あの子が向かった先を
「どうしたの?」
乱菊の問いに答える
「雪の……霊圧が流魂街に向かったんです」
「それくらい普通じゃない? 今日あの子非番だし」
ケロッと言った乱菊に対し、日番谷はまさか、と呟く
「……隊長は気付かれましたか? あの子の向かった先が何処か」
「……一応な」
「え? え?」
「お前も霊圧探れ」
日番谷に言われ、渋々霊圧を探ると見つかった
それと同時に小夜の驚く意味が分かった
「そう、雪の向かった先は……」
忘れもしない、あの子に対する非情な態度を
あの子の人生で一番哀しい記憶の生まれた場所
そして———あたし達が出会った場所
「雪の向かった先は、東流魂街3地区「緋月」」
雪、何するの?
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