二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: リボーン+死亡フラグ発生orz+ ( No.10 )
日時: 2010/03/10 18:00
名前: 黒蝶 (ID: 0rA5fAQC)

03:対なる守護者

「対なる・・・・・?」

綱吉は不思議そうに首を傾げて聞く。

リボーンの口から今までそんなことは、今日の今まで本当に聞いたことがなかったからだ。

というよりはその雰囲気にならないとリボーンは何も話してくれない。

「嗚呼、だから大空に限らずすべての守護者に対なる守護者。あとは憐に任せる。こっち関係については憐の方が得意だからな」

そういわれると綱吉は憐の方を向く。

憐は1つ溜息をついて話し出す。

「・・・・・・・・・・・大空に対なる、綺麗に言えば夜空・・・ですが、本当は闇夜。大空がすべてに染まり、飲み込み抱擁するのに対して闇夜はすべてを染めて、飲み込まず拒絶する。」

それはつまり、大空とは逆の意味の、大空は自分がすべての天候に染まり、抱擁するに対して、闇夜はすべての天候を逆にこちら側から闇夜に染めて、拒絶する。

いうなれば、拒絶をし受け入れることが出来ない人間。

「・・・・・・・・・嵐に対なる、氷。荒々しく吹き荒れる疾風に対して、氷はすべてを氷塊と固まらせ、そのままの状態とする氷河」

嵐はすべての戦陣に立ち、引っ張っていく急速の疾風に対して、氷はすべてを止まらせ、嫌な状態のまま延々とくり返される氷河の氷。

同じ過ちをくり返し、認めてもらえることができない守護者。

「・・・・・・・・・雨に対なる、風。すべてを洗い流す恵みの村雨に対して、風はすべてをまき散らし、傷を広げる突風」

雨はすべてを無に返す一時の村雨に対して、風はすべてを掘り起こし酷い状態に戻す突風の風。

嫌なことでも忘れることが出来ず、過去にとらわれる守護者。

「・・・・・・・・・・晴に対なる、曇。明るく大空を照らす日輪に対して、曇はすべてを覆い、陰らせてしまう曇天。」

晴はすべての勇気ややる気を注ぎ込む快晴の晴に対して、曇はすべての勇気ややる気を奪い湿らせる、曇天の曇。

気づいたときにはいつも憎まれていて、進むことが怖い守護者。

「・・・・・・・・・・・雲に対なる、雪。何者にもとらわれず我が道を行く浮き雲に対して、雪はすべてを積もらせ、不快が山積みになる豪雪。」

雲は影から味方を助ける孤高な浮き雲に対して、雪は独りが怖くいつも隠れてばかりで相手の不快感をのしかからせる豪雪の雪。

独りが苦手なのにいつもみんなが離れていった、孤独の守護者。

「・・・・・・・・・・・・雷に対なる、月。激しい一撃を秘めた雷電の雷に対して、月はすべてを包み込みそして緊急のトキには離す月光。」

雷は避雷針となり身を盾にして守る突発の雷電に対して、月はいつもは包み込み安心させてそして都合の悪いときに離す月光の月。

裏切られるのが怖くて裏切ってばかりで、信用されず信用することもできない守護者。

「・・・・・・・・・・・・霧に対なる、雹。実態のつかめぬ幻影の霧に対して、雹はすべてを攻撃し、敵味方が関係なく攻撃する飛礫。」

霧はいざというトキに出てきて相手を惑わせる自由の幻影に対して、雹は相手を惑わし、味方さえも惑わしてしまう、飛礫の雹。

味方に信頼されず、いつもだれかを惑わさないと辛い守護者。

「・・・・・・・・・・・・・・・これが、本来の守護者に対なる裏の守護者です。僕は・・・・・・・・大空に対なる、闇夜として扱われていました。」