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38：夢から覚めるとき人は絶望を感じるのだ

「早いなぁ〜。じゃ、最後は霧の守護者対決」

「・・・・・・最後?」

裄の言葉に咄嗟に疑問を吐き捨てたツナ。

この後には大空戦が控えているはずだ。

「ん?嗚呼・・・、だって流れでいけば霧戦はキミ達が勝つでしょ?そしたら僕達の負け。」

今このような時でもまだ“流れ”で進めるらしい。

勝ち負けの有無はまるで関係なしのように。

「もう霧戦はするよ?晴戦と雲戦のおかげで時間短縮できたしね」

そういって裄はリモコンのスイッチを押す。

そうすると観客席と戦闘場と分けられるシールドらしきものが出てきた。

幻覚汚染の防御のため、らしい。

「・・・・・・・・・・・・・・（ぎゅ）」

クロームが力づくよく三叉槍をにぎって行く。

「・・・・・・・・・・・・・・（タタタッ）」

羅々がクロームの後を小走りする。

そして向こうからはリリアとビリー。

心なしかわくわくしているようなビリー。

手にもっていたボールは持って戦おうとしたけどリリアがそれを止めてボールを投げた。

ニコニコしながら歩くリリアはどことなく黒い。

「ごめんね。クローム髑髏と鞍裡羅々っていったかな?今日ははじめっからとばすね?」

ニコっと笑ってリリアがいった。

隣でビリーが「ドウセ負ケ戦ダケドネ」といっていたが。

「ＳＴＡＲＴ・・・」

ぽつりと羅々が呟いた。

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後書き

うむ。やっとリング戦も終盤にのしかかってきた・・・かな?

知らんけど。