ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

43：求めているのは戦か愛か

「・・・・・・・・・・・・う」

「起き、た?」

ツナがベッドで横になっている。

その横で心配そうに憐が寝ている。

顔と顔との距離数㎝。

しばし沈黙が流れる。

「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

この部屋には誰もいない。

ツナと憐のみ、だ。

そして更に沈黙が続いた後。

「っうわああああああ!?」

ようやく現状に気づいたツナがズザザザッと後に後ずさる。

後には壁しかなくドンッと音がしたが。

その瞬間ビアンキが

「ツナ、五月蠅いわよ」

・・・ビアンキがガチャッという音とともに入ってきた。

これもまた少し沈黙が流れてビアンキは状況を理解した。

そしてふっと笑い・・・。

「初々しいわね」

そう告げて部屋の外に出て行った。

ツナは汗だらだらでビアンキが出て行ったドアを見届けていた。

汗がだらだらなのはいろんな意味、で。

「にょうした?チュナ?」

「呂律が廻ってませんが」

目をこすりながら憐は体を起こす。

ツナはまだ心臓がバクバクいっている。

顔が茹で蛸のように紅い。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『“恋”というものは何なのだろうか?』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
後書き

飯の手伝いしないと

ってことで堕ち