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54：大好き、たったそれがイエナクテ

一人残された山本は一息ついてから沙夜の行った方へ向かった。

山本は一人、呟いて。

「ツナ達のこと、信じてるから。助けにいかなくたって———・・・」

そう言うとたっと走りだしていった。

その頃、北校舎で爆発が——−。

「・・・っあ!!」

ズザァァァという音と共に地面に尻餅をついた、クローム髑髏。

そして反対側には鞭裡、羅々。

「・・・・・・・・・・・」

ヒュンヒュンという音。

そして振り回される如意棒。

その目はどこが哀しげで。

沙夜もそうだった。

タンッ

「・・・・・・・・・・・・・・ごめん」

そう呟いた羅々の声は幻覚の火柱によって、クロームに届いたかは分からない。

ふと、顔を上げると火柱の中からは人影が——。

シルエットはクロームみたいだが、1つ違うところがある。

背丈———・・・体格、だ。

ソレはどうみても女の体型ではない。

それはまるで男のような———・・・。

「クフフフフフ・・・・・・・・」

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『信じているから君に背中を託そう』
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後書き

並盛に北校舎はあるのか（（

・・・なんかしてほしいこと、ってある?